商品情報
失敗しないギャッベの買い方
ギャッベを購入した後で失敗した!とならないために、ギャッベをスムーズに購入するために、
知っていてほしいポイント
ギャッベはイランのファルス州シラーズ地方の遊牧民の女性が織る手織りのじゅうたんです。しかし、ギャッベ人気の上昇に伴って、インドや中国などのイラン以外の国で作られた「ギャッベ風」の商品が流通するようになりました。中にはギャッベのデザインのみを取り入れた機械織りのものも多くありますので注意が必要です。素材や織り方が全く違います。本物のギャッベを購入したい場合は、まずはイラン産であることを確認しましょう。
(詳しくは、ギャッベの選び方ページをご覧ください)


サイズは唯一、経験豊富な専門家よりもお客様が正確に把握できる情報です。頭の中だけでのイメージ確認は失敗する可能性が高まります。
この流れでギャッベを選ぶ時のサイズでの失敗を避けることができます。
よくあるのが、お部屋を目で見て確認して注文し、実際敷いてみたら何だか違ったというケース。また、実店舗でお求めの時にも、偶然気に入ったものが見つかったけれど、それが入るかどうかが分からなくて結局その日は買えなかったという勿体無いことになります。面倒かもしれませんが必ず行っていただくことをお勧めいたします。
ギャッベの上でゴロゴロしたい
→ 寝ころんだ時体が出ないサイズ
家族でゴロゴロしたい
→ 人数分の余裕がある、さらに大きめでゆったりしたサイズ


ダイニングセット下は、椅子を出した時、椅子に座った時に椅子がギャッベの外にはみ出さないサイズの方が使いやすいでしょう。
サイズが大事とはいえ、毎日見るもの使う物は好きなものでなければなりません。サイズだけにとらわれずに、心惹かれるものを選ぶ視点も大事にして下さい。
購入して実際使用してみて、気づくのが遊び毛(抜け毛)問題。これはギャッベの特性で、有効な改善策はありませんので、購入前に知っておいていただきたいポイントです。遊び毛でのストレスを感じない為には細かな織りランクのギャッベを選びましょう。織りが細かいほど遊び毛が出ません。その反面、細かくなる程、織るのに時間がかかるので、価格が高くなりますが、毎日触れ、長い付き合いになるものなので、価格だけでない満足感も事前に押さえておくべきポイントです。

ギャッベの厚さは商品ごとに違いがありますが、厚い薄いでどちらが良い悪いはありません。使っているところをイメージしながら、薄手と厚手、どちらが使い方に合っているか、またはどちらが好みかを確認しましょう。
ギャッベというのは不思議なもので、部屋に合わないということがありません。 どれでもそれなりに合ってしまう分、選ぶのに悩んでしまいます。これは似合わない、とか間違いは無く、どれが好きか、心惹かれるかがポイント。
毎日眺めて幸せな気分になれるような相性の合うギャッベを選んでください。家具・カーテン・フローリングとのバランスを考えつつ、第一印象や直観的にピンときたといった感性もよろこぶ物が選べたら最高ですね。
長年ギャッベを販売していて色々アドバイスしておりますが、どの方も、最終的にはご自身で部屋にベストマッチな品を選べているので、これは難しいことではないと思います。
ギャッベは一点物です。本当に気に入ったものであって、上述のポイントもクリアできたのなら、タイミングは逃さないでください。なかなか踏ん切りがつかないうちに売れてしまった、迷い過ぎて何年も探し続けている、もっと安く値下げになるのを待っている方もたまにいらっしゃるのですが、人生は「Time is money」。時を逃さず、豊かな気分で豊かな日常を楽しんでほしいと思います。
ウール(羊毛)のにおいがする原因として、空気中の湿気を吸ったり、吐いたりするウールの「調湿」作用があります。お部屋の湿度を調整するという良い効果なのですが、梅雨時期など雨が続く天気で湿度が高くなると、ギャッベに溜まった湿気が羊の油のようなにおいとして感じられる場合もあります。
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1. 消臭スプレーなどは使わない
ファブリーズなどの消臭スプレーやフレグランスは効果が無いばかりか、においを助長してしまうので絶対に使わないでください。 -
2. 除湿する
除湿機やエアコンを使ってお部屋の除湿をするのが一番手軽な方法です。 -
3. ギャッベを乾燥させる
湿気がこもったギャッベを乾燥させる効果が高い方法は、天日干しです。この場合短時間でOKです。
表と裏面を干します。陰干しで風を通す方法でもかまいません。湿気が抜けるとにおいも一緒になくなります。 -
4. お部屋の中で半分ずつめくってこもった湿気をとる
干すのが難しい場合には、お部屋に敷いたまま半分づつギャッベをめくって裏面の湿気を逃がします。
半分めくったら、もう半分と、半分づつ行って下さい。除湿も併用すると効果的です。 -
5. 購入店に相談
ギャッベでにおいが気になるケースは多いものではありませんし、使っていくうちに気にならなくなるものですが、
上記を試しても気になる時には購入したお店に相談してみましょう。
当店ではご自宅で改善出来ない時のアフターケアもしております。
ブランド「ホシナマイ・ギャッベ」
世界一、美しくて気持ちの良い絨毯。
お客様みんなの「選んで本当に良かった!」「日々の幸せ」のために。
ギャッベの中でも、数十年と末永く使える確かな品質と心にぐっと響く芸術性を兼ね備えたギャッベが、ホシナマイ・ギャッベです。
当社は、創業1999年から20年以上の長きに渡って専門店としてギャッベに携わってまいりました。イラン出身というアドバンテージを活かし、ギャッベメーカーとして最高品質のギャッベを作っています。
美しいお客様が使ってみて「これを選んで本当に良かった」「見て触れるたびに日々幸せを感じる!」と感激してもらえるように、丁寧に、100%の自信をもってお届けしています。

ブランドコンセプト「king of gabbeh」
kingの象徴としてのライオン。
イランと日本をあらわす2匹がギャッベを通じて繋がる様子を表現しています。
ホシナマイ・ギャッベはエコテックス認証を取得しています

ホシナマイ・ギャッベは、イランの伝統製法で作られており、製造の各工程で肌に有害なものが含まれておりません。 赤ちゃんやお子様にも安心してお使いいただけます。やわらかな手触りと自然染料の美しさを体感してください。エコテックス認定証はこちら
ホシナマイ・ギャッベとは?他とは違う8つのポイント
1. 日本の住まいに合うように独自に改善されたギャッベ

私たちは20年以上に渡りペルシャ(イラン)の手織りじゅうたん専門店として、たくさんの商品をお客様にお届けしてまいりました。 その中で、現地のギャッベをそのまま買付けて日本で皆さまに使っていただくことに、限界を感じました。 「最高に快適なギャッベを届けたい!」という情熱から私たちが作ったのが、ホシナマイ・ギャッベというオリジナルブランドなのです。
2. ペルシャ絨毯のように細かく織りあげることで遊び毛のストレスから解放

ホシナマイ・ギャッベは従来のギャッベに独自の工夫を加えました。ペルシャ絨毯の技術を取り入れることで遊び毛を大幅に軽減してぐっと快適に使えるように改善したのです。
ギャッベに触れると心を豊かさを感じます。お子様が元気よく遊んだり、家族でごろごろしたりして存分にギャッベの魅力を楽しんでください。
3. 上質な天然素材だけを厳選、汚れに強く丈夫で長持ち

また、刈り取った羊の毛には、乾燥や刺激から羊の肌を保護するウールグリースという羊毛脂が付着しています。他の動物性や植物性の油にはない人間の皮脂ととても良く似た働きがあるものです。 このウールグリースを精製したものは、ラノリン(羊ワセリン)という天然のオイルとして化粧品にもなっています。オイルを取った後の二次使用のウールをギャッベに使用すると、切れやすくて、汚れが染み込みやすく、ハリツヤが無いものになってしまいます。
ホシナマイ・ギャッベは、羊毛に含まれる油分を残した上質なウールを使用していますので、汚れに強く、丈夫で長く使って頂けます。
4. イラン伝統の草木染めで作られています

反面、草木染めには、年ごとの天候などの違いによっては、同じ色にはならないという揺れ幅もあったりします。 このような草木染め独特の、奥深い色に魅かれてギャッベに興味を持たれる方も多いです。ホシナマイ・ギャッベは手間をかけて、長い伝統の中で受け継がれてきた伝統的な草木染めの工程で染め、織られた素晴らしさを持っています。
広いじゅうたんは、お部屋の中でソファーなどの家具よりも存在感が大きく、よく目に入る調度品です。 心地の良い安らぎを感じるだけでなく、お子様にとっては意識せずとも毎日見て、その上で、遊んだり昼寝をしたりして触れているだけで、感性が養われていくアート体験となり、貴重な財産になるでしょう。
5. やわらかな足触りと独特の弾力感は、織り手の技術と丁寧な手仕事から生まれる

刈り取られたウールは、熟練の職人が、その時々のウールの個性を見極めながら丁寧に何度も洗浄して、じっくりと染め上げます。
そして、選りすぐられた腕の良い織り手によって一目一目糸を結んで織りあげられます。ギャッベ織りは、本当に根気のいる作業です。ホシナマイ・ギャッベの毛足の弾力感は、丁寧に織られる中で生みだされたものですが、この手織りの労力が、使う私たちにとって一番の悦びとなるところです。
6. 夏はさらっと、冬はあたたかく、一年中感じる心地良さ

冬もあたたかみがあって良いけれど、素足で過すことが多い夏場の方が感触の良さを感じる!というお声をたくさん頂いております。ホシナマイ・ギャッベは、上質なウールだけを使用しているからです。
7. 作り手の感性を大切にしています

そのため、一般的な仕入れ手法である、「日本人の好みに合うと思われるものを厳選する」というやり方をしていません。お客様は販売者が選んだものでなく、作り手の感性に共感したいのではないでしょうか。私たちは、あえて選ばない仕入をしています。 そして、これは現地でギャッベ作りに従事する人にも非常に良いことです。外からのクレームを気にせず自由な心で作れるし、選ばれないギャッベが在庫として残る心配も無いからです。
日本で使う人とイランで作る人双方の感性の橋渡しをすることが私たちの役割だと思っています。
8. Since 1999 創業以来の経験と信用
創業から20年以上、全てのお客様に「本当に買ってよかった」と喜んでいただけるよう努力と工夫を重ねてまいりました。
当店はネットを活用した割安な価格を実現できるため、同業者や家具店から叩かれ訴えられたり、取引先に裏切られたりというつらい時期もありました。
そんな中でも、次も当店を選んでくださるリピーター様が増え、口コミによる信用の輪が、草の根的にどんどんと広がっていると実感しています。
通信も5Gの時代となり、当店の工夫次第でますますお客様の利便性は向上するはずです。本物たるは、比較検討した中でやっぱり選ばれる店ではないでしょうか。そこを目指してこれからも着実に歩んでいきたいと思っております。
ホシナマイ・ギャッベは防炎認定済み、エコテックス認定済み、お使い頂いた後のアフターメンテナンスの態勢も整えております。安心してお使いください。
ここが違う!ホシナマイブランド安心できる3つの強み
1.品質への安心
「ホシナマイは、自分で見て確認!自分自身が納得した商品です」
聞いたことありませんか、「オーナーが、イランに自ら赴いて選定している」という謳い文句。代理店があれば、実際は、宿も移動も全ておまかせの修学旅行のようなパック旅行です。数日間の滞在の中で、限られた場所の中から完成品を選ぶだけで、価格も、そして肝心な品質も先方の話を信じるしかないでしょう。
過去の話になりますが、十年以上も直接取引のあった会社が、当店が安く販売していることに不満を持った代理店に対し、直接販売していないし当店の事は知らないとウソの説明をした為、それを信じた代理店に裁判に訴えられるということがありました。
裁判が進む中で、「知らない」は、「イラン国内向けに販売した」と説明が変遷していきましたが、最後まで正直な話はありませんでした。
当ブランドは、自らの今までの知識と経験、そして圧倒的な現地情報力を武器に、ウソの無い正直な商品だけを取り扱おうという目的で立ち上げました。品質への100%の安心をお約束いたします。
2.信頼への安心
「ホシナマイは、当店が責任を持った商品です」
ギャッベに限らず何かを購入すときは誰でも買って良かったと思えるものを選びたいと思うでしょう。だから、信頼できる店で安心して選びたいですよね。ホシナマイは、出所が明確なものだけを取り扱いたいという願いから生まれた当店独自のブランドです。
インターネットでも安心して選べるよう正確な商品説明をしておりますが、分からない点などあればお気軽にお問い合わせください。どんな人がやっているのか話してみたかったなんて電話もOKです。購入後の疑問やメンテナンスのご相談も責任もって期限無く対応いたしますので、ご安心ください。

イランにて、ホシナマイ・ギャッベの工程風景
3、安さへの安心
ホシナマイは、「メーカー(MAKER)」です。皆様ユーザー(USER)へ直接お届けです。
一つの業者が間に入るとギャッベの価格は倍になります。直輸入のお店でも卸売を行なうところは小売の店頭価格を考慮した価格設定に合わせます。 代理店が表向きのマージンにプラス、こっそり仕入れ値に上乗せをしてメーカーに価格を提示させるという実態も。価格は品質に必ずしも比例するものではありません。 消費者はギャッベ自体に支払う額よりも多くの額を流通マージンに払っているのが実情です。
(×1)
(×3)


1999年の創業から当店に入ってきた商品の全てを撮影して商品説明を書いてきました。その数、延べ一万枚以上。写真を撮ったら、じっくり見て、それから触ってみて、その上に座って時々は遠いイランに思いを馳せたりしながら、その商品の特徴をノートにメモするのが私のルーティンです。
取り扱い数量がうちより多いところは他にあるかもしれません。でも、一枚一枚をこれだけ深く観察している経験を持つ人は他に無いと自負しています。
クリーニングやメンテナンスで届く品、それもすべて自分で確認しています。使用年数や使用方法による変化の具合や違いを体感することは新たな気づきの連続で私の知識を日々豊かにしてくれます。
この経験深度こそがホシナマイ品質の礎となっています。私どもがお伝えするのは、販売研修の短期詰込みの知識でも、聞いただけの情報でもありません。経験を重ねてきた本物のプロフェッショナルとしてお客様に安心をお届けいたします。


ホシナマイ・ギャッベの裏面には防炎マークをつけてお届けいたします。一般のご家庭はもとより、ホテルや学校、公共施設にも安心して導入していただけます。


水をはじく「ホシナマイ・ギャッベ」 (動画で見る)
上質な若い羊のウールを使用しているので、水や汚れに強いです


防水スプレーなどは一切使用していません。


プロ直伝!ギャッベの選び方
店頭でも、ネットでも、ギャッベ(ギャベ)と名の付くカーペットが多くのお店で販売されていますが、
どれを選んだらいいの?
ギャッベ人気の上昇に伴って、多種多様なカーペットが出回っていますが、大まかに3つに分けられます。


・イランのファルス州シラーズ地方の遊牧民の女性が織る手織りのじゅうたんである。
・縦の糸に糸を一目一目結び付けてパイル(毛足)を作るため、とても手間と時間が掛かる。
・価格は高いが、ほつれや穴になりにくく大変丈夫で長持ちする。
寒暖の差の大きな沙漠の生活で快適に暮らせるよう作られるギャッベですが、厚くふっくらしたウールの質感と草木染の美しい色、奔放なデザインがアーティスティックだとイラン以外の海外で人気となり、日本でもギャッベのファンがどんどん増えています。このような、ギャッベ人気の上昇に伴って、イラン以外の国でギャッベを真似たラグ「コピーギャッベ」が織られるようになりました。手織りの土壌があったインドやトルコが主でしたが、年々広がりをみせ、バングラデッシュ、パキスタン、中国など色々な国の製品が流通しています。手織りであっても、糸の結び方が違ったり、「手機(てばた)織り」というイランとは全く異なる作り方をしている品もあります。コストの問題で草木染めのものはほとんどありません。


縦糸に糸巻で横糸を通して布を織るイメージです。

・ギャッベの人気に着目して、似たものを製造販売してビジネスにしようが始まりの製品である。
・価格は比較的安いが、品質や織り方はコスト次第のため種種雑多、品質表示を確認しましょう。
・手織りでも糸の結び方が違ったり、てばた機を使った製品は、本場イラン産と作り方や品質が全く異なる。
ギャッベ人気の上昇に伴って、機械織りのカーペット「ギャッベ風カーペット」もたくさん出回るようになっています。こちらは、工場で機械で生産される工業製品で、ベルギー、中国、日本製が目立ち、素材もナイロンなど化学繊維がほとんどです。デザインだけギャッベの要素が取り入れられています。


・そもそも手織りでない、工業製品である。
・デザインだけギャッベを真似ている。
・天然素材でない物がほとんど、品質表示を確認しましょう。
色々出回っているギャッベですが、ここではイランの本物の「ギャッベ」の織り方についてご説明いたします。



ベーシック・・・遊牧テント用に最適。太い糸でざくっと粗い織り目。生地は厚くフカフカ。縦糸が上下に2段の作りになっていて丈夫。重い、遊び毛が多いのが使いにくい。
アマレ・・・織り方はベーシックと同じで、織りがより細かくなっている。そこそこ重くて遊び毛も少なくはない。
シェカルー・・・縦糸が1段の作りになっていて、生地がしなやかで、軽め。遊び毛も少なくはない。
カシュクリ、ホシナマイ、ルリバフ・・・一般の住宅用に使いやすい作り。織目が細かいので、重たくなく遊び毛が少ない。デザインが繊細。高級ランクで価格が高いのが難点。
・遊牧テントのギャッベは分厚く毛足が長くてふかふか。重くて遊び毛が多いのが難点。
・時代の変化により、一般の住宅スタイルに合わせた使いやすいギャッベが工夫されている。
・悩みで一番多いのが抜け毛・遊び毛。悩まないためには織りの細かなタイプがお勧め。
前述の「ギャッベの織り方」で、種類の違いによる生地の厚さの傾向に差は見られますが、同じ種類の中でも商品ごとに多少の厚い薄いの違いがあります。これはギャッベが手作りの1点物だからです。
「ギャッベは、生地が厚い方が良いのですか?」といった質問も頂きますが、生地の厚い薄いで、どちらが良い悪いはありません。好みや使い方で選んでください。

・踏み心地、座り心地が、ふっくらフカフカして気持ちいい。
厚手のデメリット
・厚い分だけ重くなるので、取り回しに力が要る。ご年配の方でつまずきやすそうで不安というお声も、ご参考に。

・軽いので扱いやすい。夏場も見た目が暑苦しくなく、年中使いに良い。
・ダイニングテーブルやデスクなど椅子の出し引きがしやすい。
薄手のデメリット
・踏んだり座ったりした時のフカフカ感が少ない。
当店では、全商品について、一枚一枚の商品ページごとに厚みを表記しています。
直に寝ころんだり座らない使い方やテーブル、デスク下には薄手~中手、時々座ったり寝ころんだりで厚さもほどほどに欲しい場合は中手、とにかく厚くてふかふかにこだわる場合は厚手が一般的です。
使用感の目安
薄手:~12、13ミリ位 ギャッベとしては薄手な方。機械織りウィルトンカーペットに比べるとしっかり厚みがあり頼りがいはある。ペルシャ絨毯に近い使用感。
中手:15、16ミリ~ ギャッベとして厚いという感じはしないが、床の硬さは感じられない。
中手:17、18ミリ~ 踏んだ時、やんわりと沈み込む感じが足裏に感じられる。
厚手:20ミリ~ ふかっとした踏み心地、座り心地
・生地の厚い薄いで、どちらにも長所短所がある。
・織りの種類による傾向はあるが、一枚一枚にも手織りならではの差がある。
・厚手薄手で、どちらが良い悪いは無い。好みや使い方で選びましょう。
ギャッベの色は、無染色(生成り)、赤、青、黄、緑の5色を基本のカラーとしています。ギャッベに入れられるデザインや文様は、生活の周りにある身近なもの、好きなもの、願いを織り込む場合が多いようです。


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羊・ヤギ遊牧民が家族と同じく大切にする家畜、財産の意味がある。
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鹿子供を大切に育てる鹿は家庭円満の意味がある
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人家族や子供を表し、転じて子孫繁栄、誕生成長への願いの意味がある。
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生命の木空に向かってまっすぐ伸びる木は生命力の象徴とされる。
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ペイズリー植物の種や実、葉に由来すると言われ、生命力や魂を意味する。
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花春が来て花々が咲く自然の風景を表している。
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ザクロイランでも女性に良いとされるザクロは、子宝、子孫繁栄の意味がある。
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ライオンイランでは王者のシンボル。強さ、権力の象徴。
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ラクダ移動手段であったラクダは財力の象徴。ラクダから馬、そして今は車での移となっている。
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鳥神の使いとされている。木の文様と合せて豊かな緑の象徴。クジャクは美しいものとして描かれる。
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四角大切な水を表す井戸やカナート、幸せが入る窓の意味がある
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菱型伝統的に受け継がれる家族の文様でトランジと呼ばれる。
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ジグザグ川の流れ、水が流れる様子を表す。
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S字虫やフックを表し魔よけを意味する。
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V字弓矢の文様で狩りを表している。
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X字長く続くという意味があり、健康や幸せが続くようにという願いがある。
自由な感性で織り上げられた一点ものです。また、形の歪みやデザインの曲りは醍醐味!
母から娘へ脈々と受け継がれる伝統と手織りならではの魅力を味わってください。
高額なギャッベを扱う店のセールストークにより、ギャッベは高級・高度で完璧な職人技だと思ってしまう方がいる様に感じます。ギャッベはそういう高尚な物ではありません。もともと遊牧民のギャッベには製図も無く、この位の大きさで、まあ大体こんな色デザインで、とおおざっぱに頭の中で思いながら織り始めました。レベル的にはペルシャ絨毯に到底及ぶものでないというのがイラン国内の共通認識でもあって、カシュガイの女性にとってもペルシャ絨毯は憧れの存在。そのため、織り子さんの頭の中には「ギャッベはおおらかに、ある意味適当に織るものだ。」いう感覚が幼い頃からすり込まれているのです。日本でこんな声がある事を伝えると、「そんな細かい所って使うのに何か問題あるの?」っていぶかしく思っているみたいです。
ギャッベには程度の差はあるものの、長さの違いや歪みという特徴があります。ギャッベは一枚一枚が誰かの手で手織りされていますが、糸結ぶ手の調子は人によって違いますし、各家庭という違う環境での作業です。また、天然の素材が使われていますので、年ごとの違いで素材にも違いが生じます。
柄がズレているのもギャッベのよくある特徴です。感覚で織り進めるので、途中で柄が急に途切れていたら、ぼんやりしていたのかな?それとも、気が付いたけどすぱっと諦めたのかな?中には、何とかリカバリにしようとした感じが伝わってくるギャッベもあって、何だか人間味が伝わってきて面白い。
ギャッベは色媒介の配合によって様々な色を出すことが出来ます。また、草木は採取する年の違いによっても出る色に違いが生じます。途中で色が違うというのもギャッベにはよくある特徴です。途中で糸が足りなくなった?暗くて色が見えにくかった?なんてこともあるかもしれません。
ギャッベは織った後、不揃いな毛足を刈りこんで揃えます。昔はハサミで切りそろえていましたが、今はバリカンが主流です。バリカンの力加減の場合もありますが、織りの調子やウールの具合によって平らに刈り込んでも最後に仕上がりをみると均一でない場合もあります。一枚の中で厚い所と薄い所があって、その差が顕著に感じられるものもありますが、ある程度の個体差とお考え下さい。
こういった部分はギャッベの特性であり、不良品ではありません。まずは味わいであるとご理解ください。その上で、それが良いと思うか嫌だと感じるかも自由だと思います。ご自分の好みに合うものを選んで毎日気持ち良く使う。要は相性ですね。当店では、目視で目立つもの、気になる度合いが高いと思われる品に関して商品毎に説明を記載しています。ある程度は手織りらしさの範囲としております為、こういった特性が気になる方は、そのまま注文せずに、事前に必ずご相談ください。注意して確認いたします。サイズがギリギリという場合も必ずご相談をください。
天然繊維を使用しています。経年変化は当然ということを認識してください。ギャッベはとても丈夫で、何十年と使えます。ただし変化はします。
環境が良く、敷いておくだけで踏んで使わなければ100年でも変わぬ姿でしょうけれど、ものは使えば使うほど摩耗しますし、環境が悪い(湿気、紫外線)とさらに変化は加速します。生き物みたいに歳を取る感じです。

使い方、環境によるので一概に何年とは言えませんが、使っているうちに、良く歩くところ、座るところはテーブルの下に比べて摩耗が進みます。
使用による汚れや子どものいたずら書きなどもあると思いますが、ギャッベに関して染み抜きはあまりお勧めしません。あの時の思い出として考えてしまうとか、楽しんで使ってもらえればうれしいです。
1.シンプルにまとめる
2.モダン・アートなインテリア
3.一点ものの個性を生かす
4.好きなものを集める
5.家族の意見を取り入れる
6.来客を意識する
こうしてみるとどのテイストも素敵ですよね。選ぶにあたって、似合わない、合わない、間違いはありません。大事なのは自分とギャッベとの相性です!毎日眺めてハッピーな気分になればそれが正解です。
人生の節目や記念として新調する。壊れずに長く使えるて経年変化も感じられるものだから、時の流れとともに当時を思い出す生活調度品にもおすすめです。


サイズから選ぶ
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特大ルームサイズ 家族みんなでゴロリとお昼寝できる広々したギャッベ。
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大きめリビングサイズ 3人掛けのソファーの前にゆったり敷ける大きめのギャッベ。
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リビングサイズ 2~3人掛けのソファーやL字型ソファーに収まりの良いサイズ。
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畳サイズ ワンルームや、子ども部屋、書斎、ベッドサイドなどにピッタリのややコンパクトなサイズ。
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アクセントラグサイズ 玄関ホールやお部屋のアクセントに使えるエリアラグ・サイズ。
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玄関マットサイズ120cm 玄関がほっこり!約110~130cmまでのギャッベ。
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玄関マットサイズ90cm 豊富な色柄!タペストリーにも。約80~100cmまでのギャッベ。
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座布団サイズ60cm 車のシートやデスクチェアに合う大きめ座布団サイズ。
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座布団サイズ40cm 座布団代わりに使える可愛いミニギャッベ。
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細長サイズ キッチンやベッドサイド、廊下敷きに使える細長ギャッベ。
ギャッベのお手入れ方法
✖毛足が痛むのでゴシゴシこするようにかけない。
〇ギャッベの毛の流れに沿ってやさしく掛けます。
日常のお手入れは掃除機をかけるだけです。ギャッベに限らず、上側から下側へ向かって(撫でた時毛の流れがスムーズな向き)、または横方向に掛けますと、掃除機がスムーズに動きます。掃除機はゆっくりと動かした方がゴミがよく吸い取れます。時々で構いません、ギャッベをめくって、床、そしてギャッベの裏面にも掃除機をかけてください。たまに見ると案外ゴミが入り込んでいますので、それをきれいにしておくことでギャッベが長持ちします。
ギャッベに回転ブラシ付掃除機の使用を禁止しているお店もあるようですが、ギャッベの毛足を強い力でかき取ることで、ギャッベが痩せるのを防ぐためには掃除機のヘッドに回転ブラシが無いものを使うのがベストです。ただ、この為に掃除機を変えたり用意するのは生活の負担、ストレスになると思います。お持ちの掃除機が回転ブラシがあるタイプでしたら、フローリング用のヘッドのほうを使用して下さい。あわせて、床モードや弱モードにして吸引パワーを落とせば、毛足の痩せ方がだいぶ違ってくると思います。また、経年劣化については人によってそれぞれ違う捉え方になると思います。手間がかかっても大事にされたい方は掃除機を揃えるも良し、普通に使いたい方は普段通り掃除しても良し、ちょっと気にしたい方はかけ方の工夫をすれば良し、ギャッベは生活を楽しくするものですから使い方も自由でいいんじゃないかと思います。
✖コロコロテープで、ギャッベの毛が抜けてしまいます。使わないでください。
「ギャッベの掃除機のかけ方のコツ」(YouTube)を動画でもご紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
可能です。湿気をとる目的で行います。年に1回、数時間程度なら色褪せはしません。ジメジメ湿度の高い日が続いた後などに、両面を干して乾かす感じで行なって下さい。お布団のような感覚で、頻繁に天日干しをすると色褪せしますので気を付けてください。
ギャッベに限らず、掃除機をこまめにかけて清潔にしておくことが基本です。ダニは60度ですぐに死滅すると言われていますので、気になる時には60度を目安にアイロンをかけてみて下さい。ギャッベは湿気を嫌うのでアイロンのスチームはオフにして、ドライの設定でかけるようにしてください。アイロンをかけた後は掃除機をかけて吸い取ります。
乾燥したイラン発祥のギャッベは、湿気が苦手です。湿っぽい天気の時などめくって風を通すか、除湿をしてください。湿度が高いとウールの匂いが感じられるような事もありますが、乾燥すればまた匂いは無くなります。
はい、当店のギャッベは床暖房やホットカーペットにも使って頂けます。
時間が経つと落ちにくくなってしまいます。すぐにこぼしたものをタオルやペーパーで拭き取って、まだ色が残っている場合には、その部分だけ水洗いします。
ご家庭で対処してもシミが残ってしまった場合、絨毯クリーニングに出します。シミの程度によりますが、水洗いクリーニングでも落ちたり、薄くなります。染み抜きを入れてもらうとキレイに除去されますが、それなりに料金がかかるのと、やり過ぎると溶剤によってウールが痛みますので、程々にとどめておくのが良いと思います。
胃酸や尿のアンモニアによって、色が変色してしまうことがあります。ざっと拭いた後に、早めに部分的な水洗いをして下さい。
天然素材のウールは感触が良いので、ワンちゃん猫ちゃんにとって居心地の良い場所です。猫が爪を研いだり、犬が掘る動きをしたり噛んだりしますとギャッベが切れたり破れたりしてしまいますので、そうならないように、代わりとなる用具等で気をそらすなどして、気を付けてください。
ギャッベの抜け毛について、残念ながら軽減する方法はありません。こまめに掃除機をかけつつ気長に抜け毛が少なくなるまで付き合っていくようになります。使用状況などにもよりますが、使っている方々のお話から、おおむね1年半程度で減ってきたと実感されるようです。ギャッベは織目が粗いものほど抜け毛が多いので、悩みたくない方は織目の細かなギャッベを選んでください。オリエンタルムーンでは遊び毛が出にくくする工夫をしたオリジナルブランドの「ホシナマイ・ギャッベ」を企画販売しています。お客様から抜け毛で悩むお声が無くなり好評をいただいております。
四隅についてるギャッベの飾り房(ボンボン)は、完成したギャッベに後付けで付けられていますので、洋服のボタンのように留め糸を切れば簡単に取り外せます。外し方はこちらの動画(YouTube)を参考にして下さい。
ギャッベは接着剤など使わず、天然素材で作られているため、何度も水洗いして長く使って頂けます。そしてギャッベを洗うこと自体は簡単です。冷たい水に洗剤を溶かし、ブラシでこすって、水でよくすすぎます。ただし、ご家庭でギャッベを洗う場合については、洗濯機に入れて脱水できるサイズのギャッベまでが現実的です。それ以上の大きなサイズのギャッベは絨毯クリーニングに出してください。
注意1:洗濯機が縦型の場合には脱水にかけられますが、ドラム式の洗濯機は中身が片寄って、槽内のバランスが悪いとエラーをおこして脱水運転が出来ません。ギャッベは濡れるとかなり重くなる上に、サイズによっては槽内に均一に置くことが難しいため、ドラム式洗濯機は避けた方が無難です。
注意2:脱水しないギャッベは水をたくさん含んで、日本のような湿度の高い気候では一日二日で乾きません。水分たっぷりのまま長時間経つと、色がにじんだり、形が歪んだり、また途中で天気が悪くなってさらに湿った状態が続くと悪臭が出たり、手触りが硬くなったりして、キレイに仕上がらない場合がありますので、脱水しないで乾かすことは避けた方が無難です。
使い方によるので、一概には言えません。ギャッベは定期的に、もしくは頻繁に洗う必要はありません。汚れが目立ったり、匂いや感触が不潔に感じるようになったら洗う感じで良いと思います。リビングや玄関マットなどは、5年以上経ってからクリーニングを検討される方が多いです。絨毯クリーニングに出すのは、費用も手間も掛かります。当店では、「家庭で出来るギャッベのお手入れ方法」(YouTube)も動画でご紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
ギャッベを丸ごと水洗いをする場合には、手織りじゅうたん専門のクリーニングをお勧めします。手織りじゅうたん専門クリーニングでしたら一枚一枚の状態を確認してから作業をはじめますので、失敗の不安なく任せられます。街中のクリーニング店で手織りじゅうたんクリーニングの取次をしているところもありますし、宅急便で荷物をやり取りする形でやっている業者もありますので、洗い方や値段など詳細は問い合わせてみてください。当店の絨毯クリーニングは、イランから取り寄せた道具を使用して、イラン式の洗い方をしています、詳しくは絨毯クリーニングページをご覧ください。
ギャッベのボンボンの取り外し方
ギャッベの家庭での簡単ケア
掃除機のかけ方のコツ
ギャッベの部分洗いの方法
ギャッベの話

「ギャッベ(ギャベ)」は、ペルシャ絨毯の一種です。 近年国内でどんどん認知度が高まってきているギャッベですが、ギャッベとはイランのシラーズ地方の遊牧民カシュガイ族が織る手織りじゅうたんのことで、沙漠での移動生活のための生活必需品として伝統的に各家庭で織り使われている敷物です。






家畜の羊の毛を刈って紡ぎ、それを自然の草木で染め、カシュガイの女性は家事の合間にギャッベを織ります。
寒暖の差の大きな沙漠の生活で快適に暮らせるよう作られるギャッベですが、厚くふっくらしたウールの質感と草木染の美しさと奔放なデザインが徐々にイラン以外の海外で人気となり、近年日本でもギャッベのファンが増えてきています。
そのため、ギャッベ人気の上昇に伴い、トルコやインド、中国、ベルギー産などの他国の製品や機械織りのもの等など色々な”ギャッベ風絨毯(じゅうたん)”というような「コピーギャッベ」が出回るようになりました。
また、最近ではイラン産でもシラーズ以外の地方で商業として生産されているものもあります。しかし、本来のギャッベ(ギャベ)とは、イランのシラーズ地方のカシュガイが手織りするじゅうたんのことです。
当店のギャッベは全てシラーズの本物を直接買い付けて輸入販売しています。

ギャッベを知れば知るほど、本物のギャッベが欲しくなります。そして実際購入するにあたって、そのギャッベのルーツも知りたいと思いませんか。イラン産のギャッベの中にも、現地の卸問屋で簡単に選んで仕入れられるようなギャッベもあり、そういう品も日本に入ってきています。ただ、そのルーツまで正確に掘り下げて知ることは不可能です。当店は、素性の分からないギャッベでなく、自信を持って説明できるような昔ながらの天然素材を使用した本物のカシュガイ・ギャッベを取扱いたい、というこだわりを持ち、直接見て触れて確認した本物のギャッベだけを自信を持ってご紹介しています。
ギャッベをお求めになる方は皆さんが長く使える良いものが欲しい、本物が欲しいと思っておられると思います。当店はそんなお客様の気持ちに100%応えられるギャッベ、実際に見て確かめたものだけを自信を持ってご紹介しております。信頼できるお店をモットーにお客様が安心してお買い物できるよう努めています。
オリジナルギャッベを制作した当初それをお買い上げ頂いたお客様から、「商品はとても気に入った。ギャッベの持つ野性味がもっとあっても良かったかも」というお声を頂いた事がありました。
但し添えがあったのにその時なぜだかとても嬉しい気持ちになりました。今思えばギャッベをよく知っている方に出会えたという喜びだったと思います。日本ではたいてい多くの方がきっちりしたものを好みます。
また好むだけでなく、そうでなければ良くないものだとも思っておられるようです。ですから、当時、当店ではギャッベはその好みに合わせて、きれいに整った好まれるものを選んで取り揃えていました。
イランと日本を行き来し、現地の歴史や文化、空気を肌で感じるにつれ、こざっぱりと整ったものだけ選別することに違和感を感じるようになりました。イラン出身の夫と結婚した影響もあったと思います。
日本人的な価値観のフィルターを通したら、ギャッベの魅力が半減するように感じました。そして何より私自身ユニークなギャッベのほうが好きなのです。
ギャッベやキリムを販売していて、形がちょっと歪んでいるから良くない物でないか?
デザインの線が曲がっているのは品質の良くないものですか?途中から色が違っているからこれは失敗作ではないか?こういったご質問などを頂くことが時々ありますが、非常に日本人らしいなと思います。
確かに歪みや曲がりが無いものの方が評価は高く、より好まれる傾向は万国共通にないわけではありませんが、かといってそれが実質的な品質が落ちる要因ではありません。
ですから、当店ではこのような歪みや曲がりなどはギャッベの個性と捉えて販売しています。良い⇔悪いではなく、人気が高い⇔人気が低いというように見てください。その上で、やっぱり整っているものが好きだな良いなと思えばそちらを選んで欲しいのです。
多くの方にもっとギャッベというものを自由に楽しんで欲しい、当店ではそう願っております。
店長 木村ゆう子
※価格面では基本的に手間暇に比例しますので、織り密度が細かいとかデザインが複雑なものだと高くなる傾向はあります。また人気の無かった長期在庫などは値下げとなります。

「デパートやインテリアショップに並んでいるギャッベは、お店によっては2倍、3倍の値がついているけれどなぜ?やっぱり品質が違うのですか?」
当店の値段が安いので、このようなご質問を頂くことがありますが、ギャッベの価格はなぜ大きな差があるのか、3つの理由が挙げられます。
現地において、織り手から直接バイヤーが買い付けるというケースはほとんど無く、必ずその間には幾つかの卸業者や仲介業者が入ります。その数を減らせば減らすほど仕入れ価格は低く抑えられます。
そして、日本に輸入された後にも卸問屋、商社など複数の中間業者を介せばその間々でそれぞれ何割もの手数料が上乗せされていきますので、店頭に並ぶまでには何倍も原価が上がってしまいます。
当社は日本に輸入している輸入元ですので、国内においてはもちろん一切の仕入れコストがかかりません。また、母国出身のオーナーが地の利を活かして現地においても業者を介さない仕入れ方法に日々尽力していますので、現地における仕入れルートも他社に勝っている自信があります。
どの国でも、どんな商材でも数量がまとまれば一点あたりの価格が違うと思います。ギャッベも同様です。ギャッベは保管に場所をとるため広大なスペースが無いと在庫のストックが難しい商品なので扱う数量が少ない業者が多いのですが、当社は違います。 広い在庫スペースを確保し、一度に買い付ける数量を大量に取りまとめることによって価格を低く抑えています。一度の数量をもっと減らせば楽なのが本音ですが、でも頑張っています。
大量に取りまとめることによって輸入に関わる諸経費も当然低く抑えられていますが、営業活動においても店舗の地代家賃や人件費など経費がかかります。首都圏をはじめとする大都市また好立地の場所ほど高額となります。
また、展示会やデパートなどなら場所代の他に何割もの売上手数料がかかりますので、その分上乗せしなければなりません。
当社では、高額な場所代や売上手数料のかかる販売方法は一切行なっておりません。スタッフも最小限、実店舗も在庫管理に配慮しつつも作りは非常に簡素です。ですから、同じ商品が他店の数割安、場合によっては半額以下で販売することが出来るのです。
当社は、高級感のある立派な店構えやおしゃれな雰囲気の中で高く売るお店ではありませんので、当店店頭では商品が引き立たないかもしれません。それゆえギャッベを良く知る人やギャッベ愛好者の方に大変支持されているとように実感しています。
当社では法人化以降、ギャッベの他にペルシャ絨毯やキリムも含め、価格以外においても仕入れルートの開拓・オリジナル商品の開発など他との差別化を図っております。 近年のギャッベブームに伴い商用生産品が増え続ける中、基本的には草木染めや伝統製法にこだわった昔ながらのギャッベをご紹介してまいりたいと思っております。「信頼とこだわりの店」をモットーに常に進化していきたいと思っておりますので今後の発展もあたたかく見守っていただければ幸いです。
当店のギャッベはどのような環境で編み出されたのでしょうか。こんな所です。実際に訪れて目で肌で感じてみると、そのデザインや質感・機能性など、ますます深く、「なるほど!」と思えてきます。










ギャッベは寒いときには暖かく、暑いときにはひんやりと、厳しい環境にも適した特性を持っており、年中使える。 また寒暖の差が大きな乾燥した土地のため、羊毛はコシの強い良質なウールとなり、ギャッベはへたれず何十年も使えるほどの耐久性を持っている。
近年どんどん認知度が上がってきている「ギャッベ(ギャベ)」という絨毯ですが、ギャッベ人気の上昇に伴い、トルコやインド、中国、ベルギー産などの他国の製品や機械織りのもの等など色々なギャッベ風じゅうたんというような「コピーギャッベ」が出回るようになりました。
また、イラン産でもシラーズ以外の地方で商業として生産されているものもあります。本来のギャッベ(ギャベ)とは、イランのシラーズ地方で遊牧生活を営むカシュガイが手織りする部族じゅうたんです。
イラン産のギャッベの中にも、現地の卸問屋で簡単に選んで仕入れられるようなギャッベもあり、そういう品も日本に入ってきています。ただ、どこで誰が作ったギャッベなのかまで正確に掘り下げて知ることは不可能です。
当店は、素性の分からないギャッベでなく、自信を持って説明できるような昔ながらの天然素材を使用した本物のカシュガイ・ギャッベを取扱いたい、というこだわりを持ち、直接見て触れて確認した本物のギャッベだけを自信を持ってご紹介しています。
ですので、こちらで紹介しているものは、当店で販売しているギャッベについての説明となります。すべてのイラン産ギャッベに当てはまりませんのでお知りおきください。それが当店のこだわりです。

発注したのは油分と強度があり、風合いの良い手紡ぎウール。これから染色に入るものから染めが終わったものまで大量のウールの山。

直径2メートルもある大釜は、人がすっぽり沈んでしまうくらいの深さがあり、覗き込むと足元がざわざわする感じ。この釜をぐらぐらと焚いて高温でぐつぐつと何時間もウールを煮続ける。その後そのまま丸一日つけ置き、ギャッベの色はがっちりと染め上げられる。

一見荒々しくも思える工程は、堅固な羊毛だからこそ出来得るのかもしれない。そしてギャッベの耐久性と深みのある色合いの秘密に納得させられる。


草木染の染料の一部をご紹介
ジャシール(野草の一種)
黄、緑系に使われるクルミの皮
茶色などに使われるザクロの皮
黄や赤系に使われるロナース(根を挽いたもの)
赤、黄系に使われる麦の茎なども染料に使われている
色の定着のための媒介に使うザーグ(塩)









ラフに手織りされるギャッベには、一枚一枚に個性があって、その中から一枚選ぶのは確かに難しいかもしれません。こちらを参考にお気に入りの一枚を見つけていただければと思います。
- ・ギャッベの特性を理解しよう
- ギャッベはもともと遊牧生活用の敷物ですので、それに一番適したように作られています。 暑さ・寒さともにある気候に適するように、厚みがあって足元の硬さと寒さを遮り、夏場でもひんやりと年中使えます。沙漠の絨毯のため、湿気よりは乾燥の方が向いています。また、野営なら風で飛んでいって気にならないのでしょう、遊び毛がでます。 遊び毛が嫌な場合には織りの細かなもの程少なくなりますのでハイランクのものを選んでください。
- ・敷く場所にあったサイズ選び
- 好きな色・デザインもありますが、サイズが合わないとしっくりきません。まずはお部屋を採寸してバランスの良いサイズを確認してください。
- ・色柄はお好みで
- ラフに手織りされるギャッベは一枚一枚に個性があります。ラインが曲がっていたり歪みがあっても、それは良くないものではありません。それも含めてギャッベなのです。そしてその中から相性の合うものをご自分の感性で選んでください。直感でも良いかもしれません。
- ギャッベはずっしりした絨毯です。サイズが大きくなればその分重量も大きくなります。また、薄いものより厚手のものの方が重さがあります。
- ギャッベは抜け毛があります。
多少の差はありますが、ギャッベの特性の一つとして抜け毛があります。抜け毛が苦手な方は、アマレ・カシュクリなどの細かい織りのハイランクギャッベやペルシャ絨毯などの高密度のタイプの絨毯をお勧めします。 - 年中通して使ってOK。
見た目とは違い、夏場でも意外にひんやりしていますので、敷いたまま一年を通じてお使いになって大丈夫です。ただ、見た目に暑苦しい・・という方は夏場は外してもよいと思います。 - ホットカーペット・床暖房にもお使いいただけます。
当店のギャッベは全てホットカーペット・床暖房にも使用できます。また、当店販売の滑り止めシートもホットカーペット・床暖房に対応しております。 - 湿度が高い天候の時は、ウールのにおいが出ます。除湿や干すなどすればまた消えます。
- 普段のお手入れは簡単。一般の絨毯のように、掃除機をかけてゴミや埃を吸い取って下さい。
- 少し汚れが目立つような場合の対処法
絨毯用の洗剤水を手で掻き立てるようにして、よく泡立てる。
↓
泡だけをすくって汚れの部分にのせ、やさしく泡でなでる様に汚れになじませる。
↓
泡をふき取り、固く絞ったタオルで洗剤分をよくふき取りったら、乾いた布で水分を取って、よく乾かす。 - 天然染料でも水にぬれると色落ちします。濡れたらすぐに水気をよく吸い取るようにして、色にじみや色移りしないようにします。
- 取り外して保管する場合には、汚れやごみを取り除き、虫に喰われないよう防虫剤を使ってください。
- 丸洗いの頻度は使用の状況により一概には言えませんが、数年に一度くらいで大丈夫です。水洗い出来ますので、ご自分で洗っていただいても良いのですが、乾ききるのに時間がかかりますので水洗いは日差しの強い夏場をお勧めします。お湯は使わず冷水で洗い、専用の洗剤か頭髪用シャンプーを使いましょう。
手洗いが不安な方や大きなサイズなどは、当店にご相談ください。ギャッベやキリム・ペルシャ絨毯専門のクリーニング・補修も随時お受けしております。
ペルシャ絨毯の話
魅惑の芸術・ペルシャ絨毯の話
![]() ペルシャ絨毯の産地と ![]() |
世界のブランド「ペルシャ絨毯」 ![]() ペルシャ絨毯選びのポイント ![]() |
1、世界のブランド「ペルシャ絨毯」とイラン人
ペルシャ絨毯が世界的に有名なのは知っているけれど何故?
イラン国内でのペルシャ絨毯とは?
ペルシャ絨毯の発達した理由
●使うのがイラン人自身
昔から現在に至るまで、生活必需品として使用されている。イラン人の生活に欠かせないものであり、土地や金と同じように財産としての価値がある。また、イラン人自身がとても絨毯を愛している。
●イランの羊毛が絨毯に適している。
イランのような乾燥した土地の羊毛は、弾力があり丈夫である。
●草木染めの原料が豊富にある。
染料の原料となる草木が多く自生しており、栽培も盛んに行われている。
●デザインの美しさと質の良さを兼ね備えている。
見た目が美しいだけでなく、品質も良く非常に耐久性がある。
●その美しさから、世界中にマニアがいる。
使うほど美しくなるペルシャ絨毯は、ヨーロッパを中心に人気があり、世界中にペルシャ絨毯のコレクターがいる。
イラン人とペルシャ絨毯
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←絨毯の上にソフレ(食卓布)を敷いて食事 |
イラン人の生活で欠かせないものと言ったら、やはり絨毯。イラン人は絨毯がないと生きていけないと言っても過言ではないくらい生活に密着しているのです。
実際、絨毯というのはイランの乾燥した風土にピッタリの生活用品です。日本のように湿度が高いよりも乾燥しているほうが絨毯にとっては条件が良いですし、木造でなく石造りの床の上に置くのにも適しています。
イランの家ってどんな風?と思われるかも知れませんが、玄関で靴を脱いで、家の中に入ります。
日本と同じですので、日本人とっては違和感なく落ち着けます。ちょうど日本人にとっての畳のような存在ではないでしょうか。絨毯の上にいると落ち着くらしいのです。
部屋に隙間なく敷きつめるという敷き方が昔からのスタイルですが、最近では西欧風に大理石のような石張りのフロアーに絨毯を格好良くレイアウトして、室内ではスリッパやサンダルを履くという家庭も増えています。
ペルシャ絨毯の国ということは、どの家でもあのような高価な絨毯を敷いているのかというとそうではありません。
普段使いの機械織りの絨毯も作られていますので、多くの家庭ではそちらを使っています。裕福な家庭では高価なペルシャ絨毯が使われています。
イラン人にとってもペルシャ絨毯は富の象徴であり、憧れであり、また自国の伝統芸術として自慢の存在です。
2、ペルシャ絨毯の産地・サイズ・素材・織り
ペルシャ絨毯の産地MAP

▼各産地の詳しい説明はこちらをクリックしてください。(英語/ペルシャ語)
| シラーズ | ナイン | クム | タブリーズ | イスファハン | アバデ | カーシャン |
| ゴルトク | サルーク | マシュハド | ビジャー |
ペルシャ絨毯のサイズと形
イランでは大きい絨毯を「ガリ」または「ファルシュ」
ドザール以下の小さい絨毯を「ガリチェ」と区別して呼びます。
ペルシャ絨毯のおおよそのサイズと呼び名
ポシュティ | 約60×90cm ドアマット・玄関マットのサイズ。ポシュティはペルシャ語で背もたれやクッションを指します。 |
ザロチャラク | 約80×125cm 直訳すると「ザルと1/4(チャラク)」。ザルはペルシャの長さの単位で1 メートル強くらい。玄関マットくらいのサイズ。 |
ザロニム | 約100×150cm 「ザルと1/2(ニム)」。小ぶりなポイント敷きなどのサイズ。 |
ドザル | 約140×200cm 「2(ド)ザル」。ポイント敷きとしてポピュラーなサイズ。 |
パルデ | 約170×250cm ドザルより一回り大きなサイズ。パルデは、ペルシャ語でカーテンの意味です。 |
ガリ | 約200×300cm・約250×350cm・約300×400cm ガリは絨毯のことですが、主に6m2以上の大きなサイズの絨毯のことをさします。 |
ケナーレ | 約100×300(500)cm ランナーと呼ばれる細長いサイズ。ケナーレはペルシャ語で端の意味です。部屋に絨毯を敷きつめるように敷く場合に、端に敷くことからこう呼ぶようです。 |
ペルシャ絨毯の形
モラッバ・・・正方形の絨毯
ゲルドゥ・・・円形の絨毯
ベイジー・・・楕円形の絨毯
ペルシャ絨毯の素材と織り
ペルシャ絨毯の素材
ウール製とシルク製がほとんどです。縦糸にはシルクやコットン、ウールが使用されます。生産の多くを占めるのは、ウール製ですが、ウールの中でもランクが様々あり、その中でも子羊の毛からとったウールは「コルクウール」と呼ばれ、毛質がしなやかで柔らかく高価になります。
ウールは耐久性と色持ちが良いという特徴を持ち、シルクは滑らかな感触、光沢による色の違いを楽しめるという特徴があります。
ウールよりシルクが高級というわけではありませんが、シルクの糸の値段が割高なので、一般にシルクの絨毯は若干割高な傾向にあるようですが、どちらが良いかお選びになる際には、個人の好みや使用する場所に適した素材を選ぶようにされると良いと思います。
よく踏むような場所に敷く場合には耐久性の高いウールが向いていますし、シルクは日光による変色が大きいので、
日光の良く当たる場所には置かない方が良いなどということも考えられますが、やはりご自分の気に入ったものをお選びになるのが一番ではないかと思います。
ペルシャ絨毯の織り
■織り方
1本の縦糸に糸を結んでいくのを「シングルノット」、2本の縦糸に糸を結んでいくのを「ダブルノット」と呼びます。シングルノットはより細かな模様を表現出来ますし、ダブルノットはシングルノットに比べ耐久性があります。ペルシャ絨毯は、シングルノットで織られます。
■ペルシャ絨毯の織り密度
密度が高いということは、織る時間が掛かる、より細かな模様を表現できるため美しいという事で品質や価格が高くなります。
織り密度を表現する単位ですが、イランの絨毯の産地ごとに独自の単位が存在します。
日本人に馴染みのあるのは、一般的な「ノット」という単位。1cm四方に100目を「100/c㎡」、1m四方に100万目を「100万/㎡」と表します。
タブリーズやクム、カーシャン地方では、「ラージ」という単位が使われます。1ラージ=約7cm、その中に結び目がいくつあるかで、40ラージとか50ラージとか80ラージとか表します。
ナイン産では、「ラ(LA)」という単位が使われます。例外はありますが、ナイン産の絨毯は、6LA(シシラ)と9LA(ノーラ)とに分けられ、実物を見なくても、6LAと聞けば細かい織りだな、9LAなら粗い方の織りだなと判断されます。イレギュラー的にですが、4LA(チャハルラ)という特別細かな絨毯なども稀に存在します。
エスファハンでは、「サッタイ」という単位。エスファハン産の絨毯には、端の房の付け根の部分に等間隔でラインが入っています。このラインは、縦糸が200本毎にひかれていて、その中の結びは100目になります。このラインが16本あれば16サッタイと呼ばれます。
※この密度の数字は大体の目安程度にお考え下さい。例えば80万ノットと100万ノットで、見た目の粗さに大きな差が見て取れるような違いはございません。絨毯の価格や良し悪しは密度だけで判断できるものではありませんので、織り密度だけを判断の基準にされない方が良いかと思います。
■織り子の技術
織り子の技術の高低により、仕上がった絨毯の出来、美しさにも差が出ます。密度の高い絨毯は、高度なテクニックを持つ織り子によって織られます。
3、ペルシャ絨毯選びのポイント、ペルシャ絨毯Q&A
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←緻密なペルシャ絨毯の裏面の写真 |
アンティークやオールドですと、色の劣化や状態の良し悪し、補修跡などもチェックするようですが、現在当店では新しいもののみ扱っておりますので、新品の場合の基本的なチェック項目をいくつか挙げてみたいと思います。
■美しさ
やはり見たときの美しさが大切ですし、絨毯の優劣の要素になります。デザインの美しさ・色の美しさ・素材感などを見ます。
■全体のバランス
遠目で色とデザインのバランスを見ます。いろいろな角度から見ましょう。
■織り
絨毯を裏から見て、模様が乱れていないものほどきちっと織られたものです。また、織りの密度やゆがみが無いかも見ます。
■破損がないか
ごく稀に織地が破損しているような場合もあります。
ウール素材よりシルク素材の方が高級・良質だということもありません。それぞれに素材の特性がありますので、敷く場所によって絨毯の素材をお選びになると良いです。高価で長く使えるものですので、人の意見は参考程度にしてやはりご自分が一番気に入った最高の一枚をお選びになるのが良いと思います。
絨毯に名前が織り込んであるものもありますが、必ずしも有名ブランドであるとは限りません。有名工房作でも名前の入っていないものもあります。
ペルシャ絨毯Q&A
Q:普段のお手入れは?
A:ゴミやホコリは掃除機を掛けるなどして取り除きます。湿気を嫌いますので、梅雨の時期などは干して風に当てるようにすると良いです。また、長時間日光に当たると色あせしますのでたまには敷く向きを変えて、片焼けしないようにすると良いです。クリーニングは専門家に任せましょう。
Q:敷かずにしまっておく場合は?
A:筒型にまるめて、立てずに横に寝かせておきます。日が当たらず湿気の少ない所に置くのが良いです。また虫に喰われないように防虫シートや防虫剤・湿気取りなどを必ず使用してください。たまには風に当てて、状態をチェックするのが望ましいです。
Q:飲み物などをこぼしたら?
A:すぐに乾いた布で水分を吸い取り、固く絞ったきれいな雑巾などで叩き拭きします。変色した場合などは、洗剤などを使用するとひどくなる場合もありますので、ペルシャ絨毯専用のクリーニングに任せましょう。
Q:床暖房の部屋には?
A:手織りのペルシャ絨毯には接着剤など使用しておりませんので、問題なく使用できます。
Q:高価な絨毯にキズなどついたら?
A:専門家に依頼しますと、虫食い穴やたばこの焦げ跡、色の再生などが可能です。
▼シラーズ

▼ナイン

▼クム

▼タブリーズ

▼イスファハン

▼アバデ

▼カーシャン

▼ゴルトク

▼マシュハド

キリムの話
もっと知りたい、キリムの話 ![]() |
- キリムとは?
- キリムのテクニック(織り方)
- ペルシャキリムの特徴
- 染料・草木染めについて
- キリム選びのポイント
- お手入れ・洗濯方法
1、キリムとは?
キリムとは、平織りの敷物のことをさします。イラン・トルコ・アフガニスタンのかけての地域が世界最大のキリム生産国です。「鶴の恩返し」にでてくるはた織り機、縦に糸が張ってあり、そこに横糸を交わらせる様にして布を織っていきます。これが平織り。なので絨毯のように毛足がありません。 糸を縦と横に絡ませるというシンプルな発想は、人類の最も原始的な布の作り方であり、キリムの歴史は絨毯よりもはるかに古く、またアフリカ・南米・アメリカ原住民など世界各地で平織りの敷物は織られています。 イランでは、キリムを「ギリム」と発音します。イランのキリムは、昔々、移動して生活する遊牧民が敷物、テント、穀物や家財を入れる袋などの目的で、自然発生的にうみ出されました。生活の用具として各家庭で自分たちが使うために織られてきたのです。 キリムの素材は、ウールが主流ですが、ヤギ・ラクダ・コットン・シルクなどもあります。 キリムは、「軽い・携帯しやすい・丈夫」が特徴ですが、まさに遊牧民にとってピッタリの特性を持っているのです。 ![]() |
2、キリムのテクニック(織り方)
ペルシャキリムの素晴らしい点は、織りに関して、実に様々な技法を持つ点です。
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ベーシックな平織り キリムの基本となる織り方で、トルコなど他国のキリムはほとんどがこの技法で織られています。織機に張った縦糸に水平に横糸を交差させるようにして織ってゆく。木や鉄のクシで横糸の織目を詰めながら織り進みます。 |
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曲線織り イランだけの技法です。普通は縦糸に対して横糸を水平に通していきますが、これに角度をつけて、縦糸の隙間に別の糸を差し込んで模様を織り込みます。差し込んだ部分の周りはカーブを描くように滑らかな曲線模様に仕上がります。 |
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スマック織り 地となる平織りの織地に、別の横糸をぐるぐると巻き込むように絡めて織り込んでいきます。縦糸2本に1目が基本です。二重に平織りより丈夫で、モチーフのバリエーションも豊富です。 |
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ジジム(ジャジム)織り 平織りの織地に、別の糸で刺繍のように模様を入れたもの。織り進めながら別糸を入れていくので、刺繍とは少し方法が違います。 |
3、ペルシャキリムの特徴
![]() イラン人は、絨毯がないと生きていけないと言っても大げさでないくらい絨毯が好きです。家中どの部屋にもたいてい絨毯が敷いてあります。イラン国内での注目はほとんど絨毯にあるため、キリムはあまり注目されていないようです。 また、ヨーロッパを中心に海外でもペルシャ絨毯の方が断然人気がありますし、ペルシャ絨毯・キリムを海外に販売するペルシャ商人も絨毯のほうに力を入れています。というわけでペルシャキリムの特徴として、まず「商用化(外貨獲得が目的)されすぎていない。」という点が挙げられます。この点ではお隣の国トルコは、現在最大のキリム生産国ですが、外貨獲得の手段を目的として織られていることと大きく異なります。 そのため、デザインやモチーフなども産地ごとに特徴を色濃く残して現在に伝えられておりますので、キリムの特徴から○○あたりで織られたものということが判断できます。 また、イランという国自体のライフスタイルがいまだに昔ながらを残していますので、キリムの製法も比較的伝統製法をとどめているのも特色です。 価格の面では貨幣価値を考慮すると、日本では同等のグレードのトルコキリムと比べて安く購入することが出来ます。 安価なものは別として、ペルシャ絨毯と並んで、長い伝統に裏打ちされた確かな技術は現在に脈々と受け継がれていて、その芸術性の高さ、質の良さは世界一と言われています。 |
4、イラン主要都市とキリムの産地
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【主な産地とその特徴】 ■シラズ地方(カシュガイ) 穏やかな気候のせいか、赤・青・緑・黄色・白・ピンクなどのカラフルな色を組み合わせたキリムが織られます。ひし形や三角形かぎ形などの幾何学模様の文様が多のも特徴。カシュガイとは部族の名前でギャッベ絨毯も織っています。 ■グーチャン地方 イラン東北部トルクメン族の織るキリムは、ナチュラルなベージュを基調とした素朴な印象が多いです。部族や家の紋章をあらわす文様のほか、草花や動物などのモチーフも使われます。グーチャンはイランの地方都市マシュハド近郊の街でマシュハドでは絨毯の生産も盛んです。 ■シルジャン地方 極細の織糸を使い、まるで針で刺繍したかのような非常に細かなキリムを織ります。モチーフは幾何学模様や動物などの連続柄が多く、赤、茶、濃紺などの重厚な色が使われます。 ■サナンダジ地方(セネ・ビジャー) トルコとイラクの国境付近にはクルド族が住んでいます。連続した花(特に薔薇)の模様や動物柄が多く、赤が印象的なポイントの色に使われます。また絨毯の生産も盛んで、キリム同様薔薇の花がモチーフとして使われます。 ■アルデビル地方 イラン北部、アゼルバイジャン地方には、クルド族ほかトルコ系民族が多く、ペルシャ語が通じないこともあります。海の近くのせいか魚のモチーフも多く、その他動物や花模様もよく使われるモチーフです。シルクのキリムも多く織られます。 |
5、キリムの染料・染めについて
![]() 織った後、クルミの染料に浸けられたキリム クルミには虫除けの効果もあります。 |
ペルシャで絨毯・キリムが発達した要因の一つに、草木染めの原料が豊富にあったということが挙げられます。イランというと、「乾燥した荒野」というイメージが浮かぶと思いますが、カスピ海に近い北部は日本と同じく雨の多い気候ですし、南部の温暖な地域でも農作物の栽培が盛んに行われており、おいしい果物はお隣トルコやアラブ諸国に輸出されています。ザクロ・クルミ・麦・葡萄・アカネ・藍などの自生も多くまた栽培も盛んです。イランのザクロは日本でも有名ですね。 【化学染料と草木染め】 19世紀になり、時代の流れとともに科学染料も使われるようになりはじめました。科学染料にも良質のものからそうでないものまでありますので、一概に化学染料だから良くないとは言い切れませんが、草木から採取した天然染料と化学染料を比較すれば、色の美しさ、色のもちなどやはり草木染めにはかないません。 ほとんど化学染料が使われているトルコでも、近年草木染めを復興させようという動きが見られるようになりました。イランでも化学染料のものがつくられておりますが、草木染めもまだまだ健在で、廃れてしまったわけではありません。 化学染料と天然染料の違いを判断するのは、現在では結構難しいことだと思います。キリムを主要な産業としている国では、化学染料でも草木染め風に色むらをつくったり、織り上げたキリムを天日にさらして色あせさせたりするケースもあるようです。日本でも最近キリムを扱う店が多くなりましたので、いろいろなお店をめぐって多くのキリムを見て下さい。双方の違いが分かってくるはずです。 【草木染めについて】 化学染料のキリムは、色あせするとその美しさを失っていくに対し、草花や虫からとれる天然染料は、使い込むほど美しい色になると絨毯屋さんはみなそういいます。 とはいえ、草木染めのキリムも天日にさらされれば色あせします。だからといって大切にしまっておくということはしないで下さい。キリムは使ってこそ意味のあるものです。たまには敷く向きを逆にしたりすれば日のあたる方だけ色あせが目立つことが避けられます。 また、草木染めのキリムも色落ち・色移りしますので、濡れたときや洗濯の時など注意が必要です。 【草木染めに使用される植物】
【草木染めに使用される媒介について】 キリムの色は実に多様です。特にペルシャキリムのポイントとなる色は赤色ですが、鮮やかな青色もよく使用されます。とても草木から採取したものだと信じられないほどのはっきりとした明るい色です。草木染めじゃないのでは?と思われるかもしれません。もちろん草木のみでは、充分な色には染まりません。このような色を作るのには、染を促進させる媒介を用います。木の灰汁(アク)、酢、石灰、ミョウバン、鉄、塩、根や果実の汁などいろいろ使われます。ナスのお漬物を漬ける際にミョウバンを加えると鮮やかな紫になりますが、その要領です。このような昔の人の知恵に本当に感心させられます。 |
6、キリム選びのポイント
キリムの魅力の一つに、手作りのオリジナリティが挙げられるのではないでしょうか?機械で大量生産するものではないので一枚一枚が一点もので個性があります。私は、お気に入りのキリムとの出会いは、人と人との出会いと似ている様な気がします。本当に偶然見て一目ぼれして買う方、買おうかどうしようか迷っていて意を決して買おうと思ったら時間差で売れてしまっていたキリム・・、こんなのが欲しいって探している時に限って見つからない、なんとなく運命を感じませんか? キリム選びも、楽しみの一つ。じっくりとお気に入りの一枚を見つけてください。 【キリムを買おうと思ったら・・】 まず、使用する場所に合ったサイズを選びましょう。メジャーでサイズを測っておくとサイズが違ったなどという失敗を避けられます。また、キリムは縦横どのように敷いても自由ですし、短いサイズのものを並べて敷いてランナーにしてもかまいません。使用する場所のサイズは確認しつつ、自由な発想でキリムを選んでください。 また、事前にある程度キリムについての知識を持っておいたほうがより失敗せずに満足できる買物ができると思います。(ここをご覧の方は、だいぶ詳しくなられたと思いますが・・。)インテリア雑誌にもキリムを使った素敵なお部屋の写真が載っていますので参考にするとよいと思います。 【キリムの品質について】 キリムの良し悪しや価格は、使用している原料・糸を染める染料・織りの丁寧さなどで決まります。 ■原料となる糸 何でもそうですが、原料となる素材は重要です。イラン高原ような乾燥したところで育った羊毛は弾力があって丈夫です。これはペルシャキリムの発展要因の一つです。羊の種類や産地、糸のつむぎ方などで品質のランクは決まります。また、使用する部位によっても違いがあります。ウールだと、羊の背中側の毛を使えば硬い手触りになりますし、お腹側の毛を使えばチクチクしない柔らかいキリムとなり、1匹の羊から取れる毛の量も少ないので値段も上がります。 ■糸を染める染料 草木から採取した天然染料と科学染料を比較すれば、色の美しさ、色のもちなどやはり草木染めにはかないません。時代の流れとともに科学染料が多く使われるようになってきており、草木染めのキリムの値段も上昇しています。科学染料にも良質のものからそうでないものまでありますので、一概に化学染料だから良くないとは言い切れませんが、草木染めの人気の高まりとともに、化学染料のキリムを草木染めと偽って高値で売られる場合もありますので、海外で購入する場合などは注意も必要です。 ■織りの丁寧さ 上質なものは、当然ながら織りも美しいです。織目がしっかり詰まっている、糸の継ぎ目や端の処理など細かな部分も丁寧に処理されています。 【購入前にもう一度チェック!】 気に入ったキリムを購入する前に、 *遠目で見て、全体のバランスなどをチェック。 *接近して、糸が切れている部分が無いかチェック。 すれば間違いないでしょう。 |
7、キリムのお手入れ洗濯方法
絨毯やラグを自分で洗うという習慣がない日本では、ともすると汚れたら捨てて、新しいものに買い替えるという感覚なのではないでしょうか。しかしキリムは自分で洗って使えるものなのです。イランのTVでは、ラグ用洗剤のCMも結構流れています。みんな絨毯やラグは家庭で洗うのです。 【普段のお手入れは】 ■普段の掃除はとても簡単。棒などで叩くか、掃除機でほこりやゴミを吸い取ってください。また、湿気を嫌いますので時々干して風に当てると良いです。 ■キリムは、草木染めでも色落ちしますので、ひどく濡れるなどした場合に色にじみや他のものに色移りすることがありますので注意しましょう。 ■水に濡れた時はすぐに乾いた布などで十分に水気を取り除きます。またコーヒーや飲み物などをこぼした時は、すぐに汚れの上に塩をかぶせて水分を吸わせます。乾いた布でその塩を取り除いたら、濡れた布で叩き拭きし、仕上げに乾いた布でトントンと水分を取ります。可能であれば、すぐ水洗いすればよりいいでしょう。 ■長期間使わないでしまっておく場合には、湿気の少ない場所を選び、防虫剤を使うことをお勧めします。 【キリムを洗う前に】 *店長もこんな失敗をしました* まだ私がキリムと出会ったばかりの頃、「キリムはウールだからドライマークもウールも洗える洗剤・エマールなら大丈夫だろう」自己流で使ってみたことがありました。(日本の洗剤は良い物だと過信していた部分もありました。)結果は、見事失敗・・。色にじみしてしまいました。それからは、頭髪用シャンプーで洗うようにしています。 *実際の経験から* よく「キリムを洗うのにウール用洗剤を使いましょう。」と言われていますが、キリムを数多く洗ってきた経験から、ウール用洗剤はあまり使って欲しくありません。何故か?ウール用洗剤を使うと色にじみや色移りしないまでも、色落ちの程度が大きくなってしまうからです。例えば赤紫のキリムを洗った時の水の色が赤紫色になっていたら・・それは汚れの色ではなく、染料の色です。この点、頭髪用シャンプーですとあまり洗濯の水に色がつきません。 【水洗いの手順】 ●ウール製の場合● 1、お湯は使わずに、必ず水で洗います。 草木染めのキリムも洗うと色が出ます。お湯だと出た色が、にじんだり色移りしてしまいます。絶対お湯は使わないでください。 2、洗剤を使って洗う場合は・・ 軽い汚れは水だけで充分ですが、洗剤を使う場合は、専用の洗剤か、頭髪用のシャンプーを使います。個人的には、市販のウール用合成洗剤などの使用はお勧めしません。また中性洗剤は、絶対に使わないでください。色がにじみます。ウール用洗剤も中性のものがありますので、ご使用の前に表示をよく確認しましょう。塩には色落ちを防ぐ効果があるので、洗剤に塩を混ぜるとより良いです。畳サイズで大さじ2ぐらい、洗剤の量は表示に従います。 3、洗い方 風呂場などにキリムを広げて、ブラシやタワシなどでこすって汚れを落とします。あとは水で十分に洗剤成分を流してください。水を含んだキリムはとても重くなりますが、湯船のヘリに乗せたりして水気をある程度切ると扱いが楽になります。 4、干す前に 洗濯機で脱水できるサイズならたたんでネットに入れて(そのままだと形が崩れる恐れもあります)、脱水すると乾きが早いです。脱水せずに十分水気を切って、形を整えて干しても構いません。 5、天日に干しても大丈夫。日陰でも良いです。 6、ドライクリーニングはやめましょう。 化学薬品を使うので、生地が傷みますし、変色など思わぬトラブルの可能性があります。 |
ペルシャ更紗の話
ペルシャ更紗(ガラムカール)とは?
ペルシャ更紗(さらさ)は、ペルシャ語でガラムカールといい、イランの古都
イスファハーンの名産です。模様を彫りこんだ木型に天然染料をつけて、
スタンプを押すようにドンドンと叩いて絵付けされた木綿布です。
木型や染料の色をかえて何十回とこの作業を繰り返し、一枚の布を仕上
げます。端の房も手で一つ一つより合わせます。全てが職人さんの手作業
で作られる為、この布からは不思議な温かみが感じられます。
![]() 布全体に模様が施されています |
![]() ペルシャから日本に伝わった唐草模様 |
![]() 丸形の更紗は端ミシンに房を付けた形 |
![]() 端のフリンジも一つ一つが手作業 |
イスファハーンの工房にて
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手に持っているのが木型。模様のパーツごとに沢山の型があり、これで布に模様をつけます。この木型は、梨の木で代々もう100年位使っているとのこと。すごい年季です。 |
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このように手でドンドン叩きます。手が痛くならないのかしら?一色づつ木型をかえて何度も色を重ねてゆきます。どの木型もそんなに大きいものではないので、布が大きくなるとこの作業が数百回にも及ぶということです。 |
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デザイン帳を見せていただきました。このモチーフは4色使っているので、4種類の木型を使って1色づつ計4回色を重ねます。 |
このようにして出来たガラムカールはこの後、川原に持っていって川の流水で洗って干して乾かします。すべてが手作業であるということに、本当にすごいなと感心させられました。 |
マルチクロスとしてお使い下さい。
コットン100%の肌触りの良い柔らかな布で、水洗いもOK。
適度に厚みもありますので、マルチカバーとして色々な使い方が出来ます。
テーブルクロスやソファーカバー・ベッドカバー、ホコリよけなどに最適です。
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お洗濯・お手入れ方法
ガラムカールは、布の端をフリンジ状により合わせて縛って仕上げています。 水洗い出来ますが、フリンジ部分が解けないように手洗い等でやさしく洗ってください。 色落ち・色にじみを避けるため、お湯は使わず必ず水で。その時塩を混ぜると色落ちがおさえられます。 洗濯用洗剤で洗うと、生地自体のベージュ色が落ちます。生地の色落ちを防ぐためには、頭髪用のシャンプーで洗うことをお勧めします。 ![]() |