買物カゴの中を見る 会員登録・ログイン ご利用案内 当店へメール サイトマップ


当店紹介/会社概要
ギャッベ全品割引中

冬支度応援!座布団・玄関マットから特大サイズまで!


ペルシャ絨毯の話

魅惑の芸術・ペルシャ絨毯の話

ペルシャ絨毯の話、絨毯を織る人

ペルシャ絨毯の話〜絨毯を織る人

ペルシャ絨毯の産地と
サイズ・素材・織り

ペルシャ絨毯の話〜ペルシャ絨毯のデザイン画

世界のブランド「ペルシャ絨毯」
とイラン人

ペルシャ絨毯の話〜ペルシャ絨毯の糸

ペルシャ絨毯選びのポイント
ペルシャ絨毯Q&A

ペルシャ絨毯の話、絨毯を織る人

1、世界のブランド「ペルシャ絨毯」とイラン人

ペルシャ絨毯が世界的に有名なのは知っているけれど何故?
イラン国内でのペルシャ絨毯とは?
緻密なペルシャ絨毯の織り〜ペルシャ絨毯の話

ペルシャ絨毯の発達した理由

●使うのがイラン人自身
昔から現在に至るまで、生活必需品として使用されている。イラン人の生活に欠かせないものであり、土地や金と同じように財産としての価値がある。また、イラン人自身がとても絨毯を愛している。

●イランの羊毛が絨毯に適している。
イランのような乾燥した土地の羊毛は、弾力があり丈夫である。

●草木染めの原料が豊富にある。
染料の原料となる草木が多く自生しており、栽培も盛んに行われている。

●デザインの美しさと質の良さを兼ね備えている。
見た目が美しいだけでなく、品質も良く非常に耐久性がある。

●その美しさから、世界中にマニアがいる。
使うほど美しくなるペルシャ絨毯は、ヨーロッパを中心に人気があり、世界中にペルシャ絨毯のコレクターがいる。

イラン人とペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯の上でのイランの食事の様子  ←絨毯の上にソフレ(食卓布)を敷いて食事

イラン人の生活で欠かせないものと言ったら、やはり絨毯。イラン人は絨毯がないと生きていけないと言っても過言ではないくらい生活に密着しているのです。 実際、絨毯というのはイランの乾燥した風土にピッタリの生活用品です。日本のように湿度が高いよりも乾燥しているほうが絨毯にとっては条件が良いですし、木造でなく石造りの床の上に置くのにも適しています。

イランの家ってどんな風?と思われるかも知れませんが、玄関で靴を脱いで、家の中に入ります。 日本と同じですので、日本人とっては違和感なく落ち着けます。ちょうど日本人にとっての畳のような存在ではないでしょうか。絨毯の上にいると落ち着くらしいのです。 部屋に隙間なく敷きつめるという敷き方が昔からのスタイルですが、最近では西欧風に大理石のような石張りのフロアーに絨毯を格好良くレイアウトして、室内ではスリッパやサンダルを履くという家庭も増えています。

ペルシャ絨毯の国ということは、どの家でもあのような高価な絨毯を敷いているのかというとそうではありません。 普段使いの機械織りの絨毯も作られていますので、多くの家庭ではそちらを使っています。裕福な家庭では高価なペルシャ絨毯が使われています。 イラン人にとってもペルシャ絨毯は富の象徴であり、憧れであり、また自国の伝統芸術として自慢の存在です。

2、ペルシャ絨毯の産地・サイズ・素材・織り

ペルシャ絨毯の産地MAP

イラン、ペルシャ絨毯の産地地図

拡大表示

各産地の詳しい説明はこちらをクリックしてください。(英語/ペルシャ語)

| シラーズ | ナイン | クム | タブリーズ | イスファハン | アバデ | カーシャン  |
| ゴルトク  | サルーク | マシュハド | ビジャー |

ペルシャ絨毯のサイズと形

イランでは大きい絨毯を「ガリ」または「ファルシュ」
ドザール以下の小さい絨毯を「ガリチェ」と区別して呼びます。

ペルシャ絨毯のおおよそのサイズと呼び名

ポシュティ 約60×90cm
ドアマット・玄関マットのサイズ。ポシュティはペルシャ語で背もたれやクッションを指します。
ザロチャラク 約80×125cm
直訳すると「ザルと1/4(チャラク)」。ザルはペルシャの長さの単位で1 メートル強くらい。玄関マットくらいのサイズ。
ザロニム 約100×150cm
「ザルと1/2(ニム)」。小ぶりなポイント敷きなどのサイズ。
ドザル 約140×200cm
「2(ド)ザル」。ポイント敷きとしてポピュラーなサイズ。
パルデ 約170×250cm
ドザルより一回り大きなサイズ。パルデは、ペルシャ語でカーテンの意味です。
ガリ 約200×300cm・約250×350cm・約300×400cm
ガリは絨毯のことですが、主に6m2以上の大きなサイズの絨毯のことをさします。
ケナーレ 約100×300(500)cm
ランナーと呼ばれる細長いサイズ。ケナーレはペルシャ語で端の意味です。部屋に絨毯を敷きつめるように敷く場合に、端に敷くことからこう呼ぶようです。

ペルシャ絨毯の形

モラッバ・・・正方形の絨毯
ゲルドゥ・・・円形の絨毯
ベイジー・・・楕円形の絨毯

ペルシャ絨毯の素材と織り

ペルシャ絨毯の素材

ウール製とシルク製がほとんどです。縦糸にはシルクやコットン、ウールが使用されます。生産の多くを占めるのは、ウール製ですが、ウールの中でもランクが様々あり、その中でも子羊の毛からとったウールは「コルクウール」と呼ばれ、毛質がしなやかで柔らかく高価になります。

ウールは耐久性と色持ちが良いという特徴を持ち、シルクは滑らかな感触、光沢による色の違いを楽しめるという特徴があります。 ウールよりシルクが高級というわけではありませんが、シルクの糸の値段が割高なので、一般にシルクの絨毯は若干割高な傾向にあるようですが、どちらが良いかお選びになる際には、個人の好みや使用する場所に適した素材を選ぶようにされると良いと思います。 よく踏むような場所に敷く場合には耐久性の高いウールが向いていますし、シルクは日光による変色が大きいので、 日光の良く当たる場所には置かない方が良いなどということも考えられますが、やはりご自分の気に入ったものをお選びになるのが一番ではないかと思います。

ペルシャ絨毯の織り

■織り方
1本の縦糸に糸を結んでいくのを「シングルノット」、2本の縦糸に糸を結んでいくのを「ダブルノット」と呼びます。シングルノットはより細かな模様を表現出来ますし、ダブルノットはシングルノットに比べ耐久性があります。ペルシャ絨毯は、シングルノットで織られます。

■ペルシャ絨毯の織り密度
密度が高いということは、織る時間が掛かる、より細かな模様を表現できるため美しいという事で品質や価格が高くなります。
織り密度を表現する単位ですが、イランの絨毯の産地ごとに独自の単位が存在します。

日本人に馴染みのあるのは、一般的な「ノット」という単位。1cm四方に100目を「100/c屐廖■m四方に100万目を「100万/屐廚班修靴泙后

タブリーズやクム、カーシャン地方では、「ラージ」という単位が使われます。1ラージ=約7cm、その中に結び目がいくつあるかで、40ラージとか50ラージとか80ラージとか表します。

ナイン産では、「ラ(LA)」という単位が使われます。例外はありますが、ナイン産の絨毯は、6LA(シシラ)と9LA(ノーラ)とに分けられ、実物を見なくても、6LAと聞けば細かい織りだな、9LAなら粗い方の織りだなと判断されます。イレギュラー的にですが、4LA(チャハルラ)という特別細かな絨毯なども稀に存在します。

エスファハンでは、「サッタイ」という単位。エスファハン産の絨毯には、端の房の付け根の部分に等間隔でラインが入っています。このラインは、縦糸が200本毎にひかれていて、その中の結びは100目になります。このラインが16本あれば16サッタイと呼ばれます。

※この密度の数字は大体の目安程度にお考え下さい。例えば80万ノットと100万ノットで、見た目の粗さに大きな差が見て取れるような違いはございません。絨毯の価格や良し悪しは密度だけで判断できるものではありませんので、織り密度だけを判断の基準にされない方が良いかと思います。

■織り子の技術
織り子の技術の高低により、仕上がった絨毯の出来、美しさにも差が出ます。密度の高い絨毯は、高度なテクニックを持つ織り子によって織られます。

3、ペルシャ絨毯選びのポイント、ペルシャ絨毯Q&A

ペルシャ絨毯の裏面  ←緻密なペルシャ絨毯の裏面の写真

アンティークやオールドですと、色の劣化や状態の良し悪し、補修跡などもチェックするようですが、現在当店では新しいもののみ扱っておりますので、新品の場合の基本的なチェック項目をいくつか挙げてみたいと思います。

■美しさ
やはり見たときの美しさが大切ですし、絨毯の優劣の要素になります。デザインの美しさ・色の美しさ・素材感などを見ます。

■全体のバランス
遠目で色とデザインのバランスを見ます。いろいろな角度から見ましょう。

■織り
絨毯を裏から見て、模様が乱れていないものほどきちっと織られたものです。また、織りの密度やゆがみが無いかも見ます。

■破損がないか
ごく稀に織地が破損しているような場合もあります。

ウール素材よりシルク素材の方が高級・良質だということもありません。それぞれに素材の特性がありますので、敷く場所によって絨毯の素材をお選びになると良いです。高価で長く使えるものですので、人の意見は参考程度にしてやはりご自分が一番気に入った最高の一枚をお選びになるのが良いと思います。
絨毯に名前が織り込んであるものもありますが、必ずしも有名ブランドであるとは限りません。有名工房作でも名前の入っていないものもあります。

ペルシャ絨毯Q&A

Q:普段のお手入れは?
A:ゴミやホコリは掃除機を掛けるなどして取り除きます。湿気を嫌いますので、梅雨の時期などは干して風に当てるようにすると良いです。また、長時間日光に当たると色あせしますのでたまには敷く向きを変えて、片焼けしないようにすると良いです。クリーニングは専門家に任せましょう。

Q:敷かずにしまっておく場合は?
A:筒型にまるめて、立てずに横に寝かせておきます。日が当たらず湿気の少ない所に置くのが良いです。また虫に喰われないように防虫シートや防虫剤・湿気取りなどを必ず使用してください。たまには風に当てて、状態をチェックするのが望ましいです。

Q:飲み物などをこぼしたら?
A:すぐに乾いた布で水分を吸い取り、固く絞ったきれいな雑巾などで叩き拭きします。変色した場合などは、洗剤などを使用するとひどくなる場合もありますので、ペルシャ絨毯専用のクリーニングに任せましょう。

Q:床暖房の部屋には?
A:手織りのペルシャ絨毯には接着剤など使用しておりませんので、問題なく使用できます。

Q:高価な絨毯にキズなどついたら?
A:専門家に依頼しますと、虫食い穴やたばこの焦げ跡、色の再生などが可能です。

ギャッベの話



当店は、遊牧民が手織りするギャッベやキリムをイランから直接輸入しています。時間をかけて織り上げられた品と一緒にイランの空気と織り手の心も伝えたい!なぜなら、優しく寄り添ってくれるイランのラグは知る程にもっと好きになるから


目次

  1. ギャッベとは?
  2. 当店だけの特別なこだわり
  3. 当店のギャッベ観
  4. ギャッベの織り密度
  5. 当店のギャッベが安い理由
  6. 知って納得!当店のギャッベ現地リポートby店長
  7. ギャッベを購入する時は?
  8. ギャッベと暮らす〜お手入れについて



1、ギャッベ(ギャベ)とは?

「ギャッベ(ギャベ)」は、ペルシャ絨毯の一種です。近年国内でどんどん認知度が高まってきているギャッベですが、ギャッベとはイランのシラーズ地方の遊牧民カシュガイ族が織る手織りじゅうたんのことで、沙漠での移動生活のための生活必需品として伝統的に各家庭で織り使われている敷物です。

<カシュガイの生活>

ギャッベの故郷・シラーズ カシュガイの遊牧の様子


黒いテントと家畜。カシュガイは、夏と冬で場所を移動して生活している

移動するカシュガイ ギャッベの故郷・シラーズ
移動のようす
乳搾り カシュガイの遊牧の様子
乳搾り

ギャッベの糸を紡ぐカシュガイ ギャッベの故郷・シラーズ




家畜の羊から刈り取ったウールを紡ぐ
ギャッベの糸を草木で染める




紡いだウールを染色する
ギャッベを織るカシュガイ ギャッベの故郷・シラーズ




デザインは無く、頭の中に浮かぶイメージで織っていく

家畜の羊の毛を刈って紡ぎ、それを自然の草木で染め、カシュガイの女性は家事の合間にギャッベを織ります。寒暖の差の大きな沙漠の生活で快適に暮らせるよう作られるギャッベですが、厚くふっくらしたウールの質感と草木染の美しさと奔放なデザインが徐々にイラン以外の海外で人気となり、近年日本でもギャッベのファンが増えてきています。

そのため、ギャッベ人気の上昇に伴い、トルコやインド、中国、ベルギー産などの他国の製品や機械織りのもの等など色々な”ギャッベ風絨毯(じゅうたん)”というような「コピーギャッベ」が出回るようになりました。また、最近ではイラン産でもシラーズ以外の地方で商業として生産されているものもあります。しかし、本来のギャッベ(ギャベ)とは、イランのシラーズ地方のカシュガイが手織りするじゅうたんのことです。当店のギャッベは全てシラーズの本物を直接買い付けて輸入販売しています。

ギャッベ(ギャベ)の産地(イラン地図)

イラン地図

この産地の詳しい説明はこちら(英語)→シラーズとは 




2、当店だけの特別なこだわり

ギャッベを知れば知るほど、本物のギャッベが欲しくなります。そして実際購入するにあたって、そのギャッベのルーツも知りたいと思いませんか。イラン産のギャッベの中にも、現地の卸問屋で簡単に選んで仕入れられるようなギャッベもあり、そういう品も日本に入ってきています。ただ、そのルーツまで正確に掘り下げて知ることは不可能です。当店は、素性の分からないギャッベでなく、自信を持って説明できるような昔ながらの天然素材を使用した本物のカシュガイ・ギャッベを取扱いたい、というこだわりを持ち、直接見て触れて確認した本物のギャッベだけを自信を持ってご紹介しています。

ギャッベをお求めになる方は皆さんが長く使える良いものが欲しい、本物が欲しいと思っておられると思います。当店はそんなお客様の気持ちに100%応えられるギャッベ、実際に見て確かめたものだけを自信を持ってご紹介しております。信頼できるお店をモットーにお客様が安心してお買い物できるよう努めています。





3、当店のギャッベ観

オリジナルギャッベを制作した当初それをお買い上げ頂いたお客様から、「商品はとても気に入った。ギャッベの持つ野性味がもっとあっても良かったかも」というお声を頂いた事がありました。 但し添えがあったのにその時なぜだかとても嬉しい気持ちになりました。今思えばギャッベをよく知っている方に出会えたという喜びだったと思います。日本ではたいてい多くの方がきっちりしたものを好みます。 また好むだけでなく、そうでなければ良くないものだとも思っておられるようです。ですから、当時、当店ではギャッベはその好みに合わせて、きれいに整った好まれるものを選んで取り揃えていました。

イランと日本を行き来し、現地の歴史や文化、空気を肌で感じるにつれ、こざっぱりと整ったものだけ選別することに違和感を感じるようになりました。イラン出身の夫と結婚した影響もあったと思います。 日本人的な価値観のフィルターを通したら、ギャッベの魅力が半減するように感じました。そして何より私自身ユニークなギャッベのほうが好きなのです。

ギャッベやキリムを販売していて、形がちょっと歪んでいるから良くない物でないか? デザインの線が曲がっているのは品質の良くないものですか?途中から色が違っているからこれは失敗作ではないか?こういったご質問などを頂くことが時々ありますが、非常に日本人らしいなと思います。

確かに歪みや曲がりが無いものの方が評価は高く、より好まれる傾向は万国共通にないわけではありませんが、かといってそれが実質的な品質が落ちる要因ではありません。 ですから、当店ではこのような歪みや曲がりなどはギャッベの個性と捉えて販売しています。良い⇔悪いではなく、人気が高い⇔人気が低いというように見てください。その上で、やっぱり整っているものが好きだな良いなと思えばそちらを選んで欲しいのです。

多くの方にもっとギャッベというものを自由に楽しんで欲しい、当店ではそう願っております。

店長 木村ゆう子


※価格面では基本的に手間暇に比例しますので、織り密度が細かいとかデザインが複雑なものだと高くなる傾向はあります。また人気の無かった長期在庫などは値下げとなります。





4、ギャッベの織り密度 ※当社比
ギャッベの織り密度



5、当店のギャッベが安い理由

「デパートやインテリアショップに並んでいるギャッベは、お店によっては2倍、3倍の値がついているけれどなぜ?やっぱり品質が違うのですか?」

当店の値段が安いので、このようなご質問を頂くことがありますが、ギャッベの価格はなぜ大きな差があるのか、3つの理由が挙げられます。

1、どこから仕入れるか
現地において、織り手から直接バイヤーが買い付けるというケースはほとんど無く、必ずその間には幾つかの卸業者や仲介業者が入ります。その数を減らせば減らすほど仕入れ価格は低く抑えられます。そして、日本に輸入された後にも卸問屋、商社など複数の中間業者を介せばその間々でそれぞれ何割もの手数料が上乗せされていきますので、店頭に並ぶまでには何倍も原価が上がってしまいます。

当社は日本に輸入している輸入元ですので、国内においてはもちろん一切の仕入れコストがかかりません。また、母国出身のオーナーが地の利を活かして現地においても業者を介さない仕入れ方法に日々尽力していますので、現地における仕入れルートも他社に勝っている自信があります。


2、どれくらい仕入れるか
どの国でも、どんな商材でも数量がまとまれば一点あたりの価格が違うと思います。ギャッベも同様です。ギャッベは保管に場所をとるため広大なスペースが無いと在庫のストックが難しい商品なので扱う数量が少ない業者が多いのですが、当社は違います。広い在庫スペースを確保し、一度に買い付ける数量を大量に取りまとめることによって価格を低く抑えています。一度の数量をもっと減らせば楽なのが本音ですが、でも頑張っています。


3、どれくらい経費がかかるか
大量に取りまとめることによって輸入に関わる諸経費も当然低く抑えられていますが、営業活動においても店舗の地代家賃や人件費など経費がかかります。首都圏をはじめとする大都市また好立地の場所ほど高額となります。また、展示会やデパートなどなら場所代の他に何割もの売上手数料がかかりますので、その分上乗せしなければなりません。

当社では、高額な場所代や売上手数料のかかる販売方法は一切行なっておりません。スタッフも最小限、実店舗も在庫管理に配慮しつつも作りは非常に簡素です。ですから、同じ商品が他店の数割安、場合によっては半額以下で販売することが出来るのです。当社は、高級感のある立派な店構えやおしゃれな雰囲気の中で高く売るお店ではありませんので、当店店頭では商品が引き立たないかもしれません。それゆえギャッベを良く知る人やギャッベ愛好者の方に大変支持されているとように実感しています。


当社では法人化以降、ギャッベの他にペルシャ絨毯やキリムも含め、価格以外においても仕入れルートの開拓・オリジナル商品の開発など他との差別化を図っております。近年のギャッベブームに伴い商用生産品が増え続ける中、基本的には草木染めや伝統製法にこだわった昔ながらのギャッベをご紹介してまいりたいと思っております。「信頼とこだわりの店」をモットーに常に進化していきたいと思っておりますので今後の発展もあたたかく見守っていただければ幸いです。




6、知って納得!当店のギャッベ現地リポートby店長

上記のような「こだわり」を持った当店ですが、苦労して開拓した特別な独自ルートによって、本物のギャッベを皆様にお届けしております。
  1. ギャッベのデザインがひろがるシラーズの風景
  2. 当店のギャッベは、シラーズ直送の本物!伝統製法の草木染めです。
  3. ギャッベの確認作業のようす

1、ギャッベのデザインがひろがるシラーズの風景
当店のギャッベはどのような環境で編み出されたのでしょうか。こんな所です。実際に訪れて目で肌で感じてみると、そのデザインや質感・機能性など、ますます深く、「なるほど!」と思えてきます。

ギャッベ(ギャベ)のふるさと、シラーズの市街地上空の写真




飛行機からのシラーズの眺め。シラーズの市街地は茶色い山並みで周囲を囲まれたような地形をしている。
ギャッベ(ギャベ)のグラデーションそのままのシラーズの山並みの風景写真




山に木々は少なく、かわりに隆起した地層のうねりが太古の大地創成への想像力をかき立てるような雄大な眺め。ギャッベのグラデーションはこんな風景を描いたもの。ギャッベによく見られる山にドットを入れたデザインも点在する木々の様子だろう。
山並みと生命の木、ギャッベ(ギャベ)のデザインのような広大なシラーズの景色




ギャッベに描かれている木々のモチーフに重なるような背丈の低い木々が点在している。
広がりのあるギャッベ(ギャベ)のデザインは、雄大なシラーズの景色を切り取ったものでしょう。




ギャッベやキリムにある木をモチーフにした図柄を「生命の木」と呼ぶが、乾いた大地の中では、緑の葉を茂らす木が本当に生命の象徴のように思われる。
ギャッベ(ギャベ)のアブラシそのままのシラーズの大地と山脈のグラデーション




ギャッベのアブラシ(グラデーション)そのままのひろがりのある雄大な風景。
シラーズの山並みはこのような岩盤から出来ている。




山は、近くで見ると、土というより岩のよう。
シラーズの田園風景




乾燥した茶色の土地だけでなく、カナート(イランの乾燥地域に見られる地下用水路)の普及により、緑が目に鮮やかな田園風景も広がりる。ギャッベやキリムのピクチャーデザインにこんな景色のものがよく見られる。
ギャッベ(ギャベ)の織り手カシュガイ族の野営テント




ギャッベの織り手、カシュガイ族の野営。観光用のデモンストレーションでは無い本物の方たち!服装や家財は今では現代的になっているが、テントのほうは伝統的。こんな硬い地面に使用するのだから、ギャッベはある程度分厚く無いとならない。
カシュガイ族の野営、家畜小屋




家畜のヤギ・羊の囲い。日中は放牧中だ。
カシュガイ族のナンを焼くシーン




焼きたてのヌン(パン)は、麦の風味が強く、本当に美味しい。
ギャッベは寒いときには暖かく、暑いときにはひんやりと、厳しい環境にも適した特性を持っており、年中使える。また寒暖の差が大きな乾燥した土地のため、羊毛はコシの強い良質なウールとなり、ギャッベはへたれず何十年も使えるほどの耐久性を持っている。ギャッベの上の女の子



2、当店のギャッベは、シラーズ直送の本物!すべて草木染めです。

近年どんどん認知度が上がってきている「ギャッベ(ギャベ)」という絨毯ですが、ギャッベ人気の上昇に伴い、トルコやインド、中国、ベルギー産などの他国の製品や機械織りのもの等など色々なギャッベ風じゅうたんというような「コピーギャッベ」が出回るようになりました。また、イラン産でもシラーズ以外の地方で商業として生産されているものもあります。本来のギャッベ(ギャベ)とは、イランのシラーズ地方で遊牧生活を営むカシュガイが手織りする部族じゅうたんです。

イラン産のギャッベの中にも、現地の卸問屋で簡単に選んで仕入れられるようなギャッベもあり、そういう品も日本に入ってきています。ただ、どこで誰が作ったギャッベなのかまで正確に掘り下げて知ることは不可能です。当店は、素性の分からないギャッベでなく、自信を持って説明できるような昔ながらの天然素材を使用した本物のカシュガイ・ギャッベを取扱いたい、というこだわりを持ち、直接見て触れて確認した本物のギャッベだけを自信を持ってご紹介しています。ですので、こちらで紹介しているものは、当店で販売しているギャッベについての説明となります。すべてのイラン産ギャッベに当てはまりませんのでお知りおきください。それが当店のこだわりです。


ギャッベの染色工房にて
ギャッベ(ギャベ)の染色工房にて(イラン・シラーズ)
シラーズにある当店の染め工房にて




発注したのは油分と強度があり、風合いの良い手紡ぎウール。これから染色に入るものから染めが終わったものまで大量のウールの山。
ギャッベ(ギャベ)の染色の為の大釜(イラン・シラーズ)
大釜は色ごとに10個くらい並んでいる




直径2メートルもある大釜は、人がすっぽり沈んでしまうくらいの深さがあり、覗き込むと足元がざわざわする感じ。この釜をぐらぐらと焚いて高温でぐつぐつと何時間もウールを煮続ける。その後そのまま丸一日つけ置き、ギャッベの色はがっちりと染め上げられる。
赤色の大釜の写真 ギャッベ(ギャベ)の染色工房 イラン・シラーズ
釜は色別に使い分けられている。こちらは赤色用の釜。




一見荒々しくも思える工程は、堅固な羊毛だからこそ出来得るのかもしれない。そしてギャッベの耐久性と深みのある色合いの秘密に納得させられる。
染め上がった大量のギャッベ(ギャベ)の糸の前の店長(イラン・シラーズ)
どんなギャッベになるのでしょう、ワクワクします。




釜で染色された色は水洗いの後、イランの強い直射日光でジリジリと天日干しされる。染料は複数を調合することで、一種類よりもより深みのある色合いを出すことが出来る。
染め上げられたギャッベ(ギャベ)の糸の出来を確認する店長 イラン・シラーズの染色工房にて




当店のギャッベに使用される赤の糸をチェック。明るすぎず暗すぎず、程よい色合いで満足の出来。

こちらの工房で使用している草木染の染料の一部をご紹介
草木染めギャッベ(ギャベ)の染料となるジャシール
ジャシール(野草の一種)
黄、緑系に使われる
草木染めギャッベ(ギャベ)の染料となるクルミの皮
クルミの皮
茶色などに使われる
草木染めギャッベ(ギャベ)の染料となるザクロの皮
ザクロの皮
黄や赤系に使われる
草木染めギャッベ(ギャベ)の染料となるロナース
ロナース(根を挽いたもの)
赤、黄系に使われる
草木染めギャッベ(ギャベ)の染料となる麦の茎
麦の茎なども染料に使われている
草木染めギャッベ(ギャベ)の染料となるザーグ
色の定着のための媒介に使うザーグ(塩)


草木染めギャッベ(ギャベ)の染料の組み合わせの一例




上記以外にも植物由来の染料はいくつもある。それらの調合や配合によって色の濃淡や色彩は無限に作ることが出来る。例えば左写真の糸は、クルミの皮とロナースを一定の分量で調合して出した落ち着いた黄色。
草木染めギャッベ(ギャベ)の色見本




工房内の色見本。ラフに置かれているのがイランらしいが、染め上がりの確認や、オーダー時の参考とされている。


3、ギャッベの確認作業のようす
織りたての生ギャッベ(ギャベ) イラン・シラーズにて




織り上げた状態のギャッベ(生ギャッベ)が保管されている。
細かくチェックされる織りたての生ギャッベ(ギャベ) イラン・シラーズにて




ギャッベを細かく確認する当社長。
織りたての生ギャッベ(ギャベ)の表面 イラン・シラーズにて




織りあがったままの生ギャッベです!
洗いや毛足を切りそろえる仕上げ作業(シャーリング)される前の状態。
織りたての生ギャッベ(ギャベ)の写真 イラン・シラーズにて




上側がギャッベの裏面だが、この状態では裏を見た方が分かりやすい。
モアモアの織りたての生ギャッベ(ギャベ)の毛足 イラン・シラーズにて




毛足の拡大。ウールはモアモアの状態で仕上げ後のギャッベとは全く違う質感。
ギャッベ(ギャベ)の出来を確認する イラン・シラーズにて




その中から数枚抽出し、実際水洗いと仕上げの工程にかける。
ギャッベ(ギャベ)の細かな部分の指定をする作業 イラン・シラーズにて


当社長が出来具合を確認、仕上げ作業の細部指示をだす。この時に刈り込みの深さの微調整も行いギャッベの厚みなども決められる。



7、ギャッベを購入する時は?

ラフに手織りされるギャッベには、一枚一枚に個性があって、その中から一枚選ぶのは確かに難しいかもしれません。こちらを参考にお気に入りの一枚を見つけていただければと思います。

・ギャッベの特性を理解しよう
ギャッベはもともと遊牧生活用の敷物ですので、それに一番適したように作られています。暑さ・寒さともにある気候に適するように、厚みがあって足元の硬さと寒さを遮り、夏場でもひんやりと年中使えます。沙漠の絨毯のため、湿気よりは乾燥の方が向いています。また、野営なら風で飛んでいって気にならないのでしょう、遊び毛がでます。遊び毛が嫌な場合には織りの細かなもの程少なくなりますのでハイランクのものを選んでください。

・敷く場所にあったサイズ選び
好きな色・デザインもありますが、サイズが合わないとしっくりきません。まずはお部屋を採寸してバランスの良いサイズを確認してください。

・色柄はお好みで
ラフに手織りされるギャッベは一枚一枚に個性があります。ラインが曲がっていたり歪みがあっても、それは良くないものではありません。それも含めてギャッベなのです。そしてその中から相性の合うものをご自分の感性で選んでください。直感でも良いかもしれません。



8、ギャッベと暮らす〜お手入れについて

●ギャッベの特性
  1. ギャッベはずっしりした絨毯です。サイズが大きくなればその分重量も大きくなります。また、薄いものより厚手のものの方が重さがあります。

  2. ギャッベは抜け毛があります。
    多少の差はありますが、ギャッベの特性の一つとして抜け毛があります。抜け毛が苦手な方は、アマレ・カシュクリなどの細かい織りのハイランクギャッベやペルシャ絨毯などの高密度のタイプの絨毯をお勧めします。

  3. 年中通して使ってOK。
    見た目とは違い、夏場でも意外にひんやりしていますので、敷いたまま一年を通じてお使いになって大丈夫です。ただ、見た目に暑苦しい・・という方は夏場は外してもよいと思います。

  4. ホットカーペット・床暖房にもお使いいただけます。
    当店のギャッベは全てホットカーペット・床暖房にも使用できます。また、当店販売の滑り止めシートもホットカーペット・床暖房に対応しております。

  5. 湿度が高い天候の時は、ウールのにおいが出ます。除湿や干すなどすればまた消えます。

●購入後のお手入れ方法
  • 普段のお手入れは簡単。一般の絨毯のように、掃除機をかけてゴミや埃を吸い取って下さい。

  • 少し汚れが目立つような場合の対処法
    絨毯用の洗剤水を手で掻き立てるようにして、よく泡立てる。

    泡だけをすくって汚れの部分にのせ、やさしく泡でなでる様に汚れになじませる。

    泡をふき取り、固く絞ったタオルで洗剤分をよくふき取りったら、乾いた布で水分を取って、よく乾かす。

  • 天然染料でも水にぬれると色落ちします。濡れたらすぐに水気をよく吸い取るようにして、色にじみや色移りしないようにします。

  • 取り外して保管する場合には、汚れやごみを取り除き、虫に喰われないよう防虫剤を使ってください。

  • 丸洗いの頻度は使用の状況により一概には言えませんが、数年に一度くらいで大丈夫です。水洗い出来ますので、ご自分で洗っていただいても良いのですが、乾ききるのに時間がかかりますので水洗いは日差しの強い夏場をお勧めします。お湯は使わず冷水で洗い、専用の洗剤か頭髪用シャンプーを使いましょう。手洗いが不安な方や大きなサイズなどは、当店にご相談ください。ギャッベやキリム・ペルシャ絨毯専門のクリーニング・補修も随時お受けしております。

キリムの話


もっと知りたい、キリムの話

イランのキリム
  1. キリムとは?
  2. キリムのテクニック(織り方)
  3. ペルシャキリムの特徴
  4. 染料・草木染めについて
  5. キリム選びのポイント
  6. お手入れ・洗濯方法


1、キリムとは?

キリムとは、平織りの敷物のことをさします。イラン・トルコ・アフガニスタンのかけての地域が世界最大のキリム生産国です。「鶴の恩返し」にでてくるはた織り機、縦に糸が張ってあり、そこに横糸を交わらせる様にして布を織っていきます。これが平織り。なので絨毯のように毛足がありません。

糸を縦と横に絡ませるというシンプルな発想は、人類の最も原始的な布の作り方であり、キリムの歴史は絨毯よりもはるかに古く、またアフリカ・南米・アメリカ原住民など世界各地で平織りの敷物は織られています。

イランでは、キリムを「ギリム」と発音します。イランのキリムは、昔々、移動して生活する遊牧民が敷物、テント、穀物や家財を入れる袋などの目的で、自然発生的にうみ出されました。生活の用具として各家庭で自分たちが使うために織られてきたのです。

キリムの素材は、ウールが主流ですが、ヤギ・ラクダ・コットン・シルクなどもあります。

キリムは、「軽い・携帯しやすい・丈夫」が特徴ですが、まさに遊牧民にとってピッタリの特性を持っているのです。

平織りのキリムシンプルな平織りの地

2、キリムのテクニック(織り方)

ペルシャキリムの素晴らしい点は、織りに関して、実に様々な技法を持つ点です。

キリム・平織り ベーシックな平織り
キリムの基本となる織り方で、トルコなど他国のキリムはほとんどがこの技法で織られています。織機に張った縦糸に水平に横糸を交差させるようにして織ってゆく。木や鉄のクシで横糸の織目を詰めながら織り進みます。
キリム・曲線織り 曲線織り
イランだけの技法です。普通は縦糸に対して横糸を水平に通していきますが、これに角度をつけて、縦糸の隙間に別の糸を差し込んで模様を織り込みます。差し込んだ部分の周りはカーブを描くように滑らかな曲線模様に仕上がります。
キリム・ソマック織 スマック織り
地となる平織りの織地に、別の横糸をぐるぐると巻き込むように絡めて織り込んでいきます。縦糸2本に1目が基本です。二重に平織りより丈夫で、モチーフのバリエーションも豊富です。
キリム・ジジム織 ジジム(ジャジム)織り
平織りの織地に、別の糸で刺繍のように模様を入れたもの。織り進めながら別糸を入れていくので、刺繍とは少し方法が違います。

3、ペルシャキリムの特徴

バラのキリム(ビジャー産) 華やかなバラのキリム(ビジャー産)

イラン人は、絨毯がないと生きていけないと言っても大げさでないくらい絨毯が好きです。家中どの部屋にもたいてい絨毯が敷いてあります。イラン国内での注目はほとんど絨毯にあるため、キリムはあまり注目されていないようです。また、ヨーロッパを中心に海外でもペルシャ絨毯の方が断然人気がありますし、ペルシャ絨毯・キリムを海外に販売するペルシャ商人も絨毯のほうに力を入れています。というわけでペルシャキリムの特徴として、まず「商用化(外貨獲得が目的)されすぎていない。」という点が挙げられます。この点ではお隣の国トルコは、現在最大のキリム生産国ですが、外貨獲得の手段を目的として織られていることと大きく異なります。

そのため、デザインやモチーフなども産地ごとに特徴を色濃く残して現在に伝えられておりますので、キリムの特徴から○○あたりで織られたものということが判断できます。

また、イランという国自体のライフスタイルがいまだに昔ながらを残していますので、キリムの製法も比較的伝統製法をとどめているのも特色です。

価格の面では貨幣価値を考慮すると、日本では同等のグレードのトルコキリムと比べて安く購入することが出来ます。

安価なものは別として、ペルシャ絨毯と並んで、長い伝統に裏打ちされた確かな技術は現在に脈々と受け継がれていて、その芸術性の高さ、質の良さは世界一と言われています。

4、イラン主要都市とキリムの産地

イランのキリム産地地図

【主な産地とその特徴】

■シラズ地方(カシュガイ)
穏やかな気候のせいか、赤・青・緑・黄色・白・ピンクなどのカラフルな色を組み合わせたキリムが織られます。ひし形や三角形かぎ形などの幾何学模様の文様が多のも特徴。カシュガイとは部族の名前でギャッベ絨毯も織っています。

■グーチャン地方
イラン東北部トルクメン族の織るキリムは、ナチュラルなベージュを基調とした素朴な印象が多いです。部族や家の紋章をあらわす文様のほか、草花や動物などのモチーフも使われます。グーチャンはイランの地方都市マシュハド近郊の街でマシュハドでは絨毯の生産も盛んです。

■シルジャン地方
極細の織糸を使い、まるで針で刺繍したかのような非常に細かなキリムを織ります。モチーフは幾何学模様や動物などの連続柄が多く、赤、茶、濃紺などの重厚な色が使われます。

■サナンダジ地方(セネ・ビジャー)
トルコとイラクの国境付近にはクルド族が住んでいます。連続した花(特に薔薇)の模様や動物柄が多く、赤が印象的なポイントの色に使われます。また絨毯の生産も盛んで、キリム同様薔薇の花がモチーフとして使われます。

■アルデビル地方
イラン北部、アゼルバイジャン地方には、クルド族ほかトルコ系民族が多く、ペルシャ語が通じないこともあります。海の近くのせいか魚のモチーフも多く、その他動物や花模様もよく使われるモチーフです。シルクのキリムも多く織られます。

5、キリムの染料・染めについて

キリム・シルジャン産
織った後、クルミの染料に浸けられたキリム
クルミには虫除けの効果もあります。

ペルシャで絨毯・キリムが発達した要因の一つに、草木染めの原料が豊富にあったということが挙げられます。イランというと、「乾燥した荒野」というイメージが浮かぶと思いますが、カスピ海に近い北部は日本と同じく雨の多い気候ですし、南部の温暖な地域でも農作物の栽培が盛んに行われており、おいしい果物はお隣トルコやアラブ諸国に輸出されています。ザクロ・クルミ・麦・葡萄・アカネ・藍などの自生も多くまた栽培も盛んです。イランのザクロは日本でも有名ですね。



【化学染料と草木染め】
19世紀になり、時代の流れとともに科学染料も使われるようになりはじめました。科学染料にも良質のものからそうでないものまでありますので、一概に化学染料だから良くないとは言い切れませんが、草木から採取した天然染料と化学染料を比較すれば、色の美しさ、色のもちなどやはり草木染めにはかないません。ほとんど化学染料が使われているトルコでも、近年草木染めを復興させようという動きが見られるようになりました。イランでも化学染料のものがつくられておりますが、草木染めもまだまだ健在で、廃れてしまったわけではありません。

化学染料と天然染料の違いを判断するのは、現在では結構難しいことだと思います。キリムを主要な産業としている国では、化学染料でも草木染め風に色むらをつくったり、織り上げたキリムを天日にさらして色あせさせたりするケースもあるようです。日本でも最近キリムを扱う店が多くなりましたので、いろいろなお店をめぐって多くのキリムを見て下さい。双方の違いが分かってくるはずです。



【草木染めについて】
化学染料のキリムは、色あせするとその美しさを失っていくに対し、草花や虫からとれる天然染料は、使い込むほど美しい色になると絨毯屋さんはみなそういいます。

とはいえ、草木染めのキリムも天日にさらされれば色あせします。だからといって大切にしまっておくということはしないで下さい。キリムは使ってこそ意味のあるものです。たまには敷く向きを逆にしたりすれば日のあたる方だけ色あせが目立つことが避けられます。

また、草木染めのキリムも色落ち・色移りしますので、濡れたときや洗濯の時など注意が必要です。



【草木染めに使用される植物】
  • 赤 ・・・・・アカネの根、ザクロの皮、コチニールなど
  • 青 ・・・・・インディゴ(藍)など
  • 黄 ・・・・・ピスタチオ、サフラン、レモンの木
  • 緑 ・・・・・クルミ、オリーブの葉
  • オレンジ・プラムの木の皮など
  • 茶、黒・・・茶葉、ピスタチオ、クルミの木の皮、鉄など
さまざまな植物を使って実に豊富な種類の色に染めるのですが、アカネは根の生育年数によって色の濃さが違います(年数を経るごとに濃くなる)し、インディゴは糸を染料に浸ける回数で濃淡を出したりします。



【草木染めに使用される媒介について】
キリムの色は実に多様です。特にペルシャキリムのポイントとなる色は赤色ですが、鮮やかな青色もよく使用されます。とても草木から採取したものだと信じられないほどのはっきりとした明るい色です。草木染めじゃないのでは?と思われるかもしれません。もちろん草木のみでは、充分な色には染まりません。このような色を作るのには、染を促進させる媒介を用います。木の灰汁(アク)、酢、石灰、ミョウバン、鉄、塩、根や果実の汁などいろいろ使われます。ナスのお漬物を漬ける際にミョウバンを加えると鮮やかな紫になりますが、その要領です。このような昔の人の知恵に本当に感心させられます。

6、キリム選びのポイント

キリムの魅力の一つに、手作りのオリジナリティが挙げられるのではないでしょうか?機械で大量生産するものではないので一枚一枚が一点もので個性があります。私は、お気に入りのキリムとの出会いは、人と人との出会いと似ている様な気がします。本当に偶然見て一目ぼれして買う方、買おうかどうしようか迷っていて意を決して買おうと思ったら時間差で売れてしまっていたキリム・・、こんなのが欲しいって探している時に限って見つからない、なんとなく運命を感じませんか?
キリム選びも、楽しみの一つ。じっくりとお気に入りの一枚を見つけてください。

【キリムを買おうと思ったら・・】
まず、使用する場所に合ったサイズを選びましょう。メジャーでサイズを測っておくとサイズが違ったなどという失敗を避けられます。また、キリムは縦横どのように敷いても自由ですし、短いサイズのものを並べて敷いてランナーにしてもかまいません。使用する場所のサイズは確認しつつ、自由な発想でキリムを選んでください。

また、事前にある程度キリムについての知識を持っておいたほうがより失敗せずに満足できる買物ができると思います。(ここをご覧の方は、だいぶ詳しくなられたと思いますが・・。)インテリア雑誌にもキリムを使った素敵なお部屋の写真が載っていますので参考にするとよいと思います。

【キリムの品質について】
キリムの良し悪しや価格は、使用している原料・糸を染める染料・織りの丁寧さなどで決まります。

■原料となる糸
何でもそうですが、原料となる素材は重要です。イラン高原ような乾燥したところで育った羊毛は弾力があって丈夫です。これはペルシャキリムの発展要因の一つです。羊の種類や産地、糸のつむぎ方などで品質のランクは決まります。また、使用する部位によっても違いがあります。ウールだと、羊の背中側の毛を使えば硬い手触りになりますし、お腹側の毛を使えばチクチクしない柔らかいキリムとなり、1匹の羊から取れる毛の量も少ないので値段も上がります。

■糸を染める染料
草木から採取した天然染料と科学染料を比較すれば、色の美しさ、色のもちなどやはり草木染めにはかないません。時代の流れとともに科学染料が多く使われるようになってきており、草木染めのキリムの値段も上昇しています。科学染料にも良質のものからそうでないものまでありますので、一概に化学染料だから良くないとは言い切れませんが、草木染めの人気の高まりとともに、化学染料のキリムを草木染めと偽って高値で売られる場合もありますので、海外で購入する場合などは注意も必要です。

■織りの丁寧さ
上質なものは、当然ながら織りも美しいです。織目がしっかり詰まっている、糸の継ぎ目や端の処理など細かな部分も丁寧に処理されています。

【購入前にもう一度チェック!】
気に入ったキリムを購入する前に、
*遠目で見て、全体のバランスなどをチェック。
*接近して、糸が切れている部分が無いかチェック。
すれば間違いないでしょう。

7、キリムのお手入れ洗濯方法

絨毯やラグを自分で洗うという習慣がない日本では、ともすると汚れたら捨てて、新しいものに買い替えるという感覚なのではないでしょうか。しかしキリムは自分で洗って使えるものなのです。イランのTVでは、ラグ用洗剤のCMも結構流れています。みんな絨毯やラグは家庭で洗うのです。


【普段のお手入れは】
■普段の掃除はとても簡単。棒などで叩くか、掃除機でほこりやゴミを吸い取ってください。また、湿気を嫌いますので時々干して風に当てると良いです。

■キリムは、草木染めでも色落ちしますので、ひどく濡れるなどした場合に色にじみや他のものに色移りすることがありますので注意しましょう。

■水に濡れた時はすぐに乾いた布などで十分に水気を取り除きます。またコーヒーや飲み物などをこぼした時は、すぐに汚れの上に塩をかぶせて水分を吸わせます。乾いた布でその塩を取り除いたら、濡れた布で叩き拭きし、仕上げに乾いた布でトントンと水分を取ります。可能であれば、すぐ水洗いすればよりいいでしょう。

■長期間使わないでしまっておく場合には、湿気の少ない場所を選び、防虫剤を使うことをお勧めします。


【キリムを洗う前に】
*店長もこんな失敗をしました*
まだ私がキリムと出会ったばかりの頃、「キリムはウールだからドライマークもウールも洗える洗剤・エマールなら大丈夫だろう」自己流で使ってみたことがありました。(日本の洗剤は良い物だと過信していた部分もありました。)結果は、見事失敗・・。色にじみしてしまいました。それからは、頭髪用シャンプーで洗うようにしています。

*実際の経験から*
よく「キリムを洗うのにウール用洗剤を使いましょう。」と言われていますが、キリムを数多く洗ってきた経験から、ウール用洗剤はあまり使って欲しくありません。何故か?ウール用洗剤を使うと色にじみや色移りしないまでも、色落ちの程度が大きくなってしまうからです。例えば赤紫のキリムを洗った時の水の色が赤紫色になっていたら・・それは汚れの色ではなく、染料の色です。この点、頭髪用シャンプーですとあまり洗濯の水に色がつきません。

【水洗いの手順】
●ウール製の場合●
1、お湯は使わずに、必ず水で洗います。
草木染めのキリムも洗うと色が出ます。お湯だと出た色が、にじんだり色移りしてしまいます。絶対お湯は使わないでください。

2、洗剤を使って洗う場合は・・
軽い汚れは水だけで充分ですが、洗剤を使う場合は、専用の洗剤か、頭髪用のシャンプーを使います。個人的には、市販のウール用合成洗剤などの使用はお勧めしません。また中性洗剤は、絶対に使わないでください。色がにじみます。ウール用洗剤も中性のものがありますので、ご使用の前に表示をよく確認しましょう。塩には色落ちを防ぐ効果があるので、洗剤に塩を混ぜるとより良いです。畳サイズで大さじ2ぐらい、洗剤の量は表示に従います。

3、洗い方
風呂場などにキリムを広げて、ブラシやタワシなどでこすって汚れを落とします。あとは水で十分に洗剤成分を流してください。水を含んだキリムはとても重くなりますが、湯船のヘリに乗せたりして水気をある程度切ると扱いが楽になります。

4、干す前に
洗濯機で脱水できるサイズならたたんでネットに入れて(そのままだと形が崩れる恐れもあります)、脱水すると乾きが早いです。脱水せずに十分水気を切って、形を整えて干しても構いません。

5、天日に干しても大丈夫。日陰でも良いです。

6、ドライクリーニングはやめましょう。
化学薬品を使うので、生地が傷みますし、変色など思わぬトラブルの可能性があります。

ペルシャ更紗の話

イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)

ペルシャ更紗(ガラムカール)とは?

ペルシャ更紗(さらさ)は、ペルシャ語でガラムカールといい、イランの古都
イスファハーンの名産です。模様を彫りこんだ木型に天然染料をつけて、
スタンプを押すようにドンドンと叩いて絵付けされた木綿布です。
木型や染料の色をかえて何十回とこの作業を繰り返し、一枚の布を仕上
げます。端の房も手で一つ一つより合わせます。全てが職人さんの手作業
で作られる為、この布からは不思議な温かみが感じられます。

イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の生地拡大写真1
布全体に模様が施されています
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の生地拡大写真2
ペルシャから日本に伝わった唐草模様
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の生地拡大写真3
丸形の更紗は端ミシンに房を付けた形
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の生地拡大写真4
端のフリンジも一つ一つが手作業

イスファハーンの工房にて

イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の染付け木型 手に持っているのが木型。模様のパーツごとに沢山の型があり、これで布に模様をつけます。この木型は、梨の木で代々もう100年位使っているとのこと。すごい年季です。
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の染めの工程 このように手でドンドン叩きます。手が痛くならないのかしら?一色づつ木型をかえて何度も色を重ねてゆきます。どの木型もそんなに大きいものではないので、布が大きくなるとこの作業が数百回にも及ぶということです。
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)のデザイン帳 デザイン帳を見せていただきました。このモチーフは4色使っているので、4種類の木型を使って1色づつ計4回色を重ねます。
このようにして出来たガラムカールはこの後、川原に持っていって川の流水で洗って干して乾かします。すべてが手作業であるということに、本当にすごいなと感心させられました。

マルチクロスとしてお使い下さい。

コットン100%の肌触りの良い柔らかな布で、水洗いもOK。
適度に厚みもありますので、マルチカバーとして色々な使い方が出来ます。
テーブルクロスやソファーカバー・ベッドカバー、ホコリよけなどに最適です。

イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)のソファーカバー イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)のクッションカバー
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)のテーブルクロス
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の下敷き イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)のベッドカバー

お洗濯・お手入れ方法

ガラムカールは、布の端をフリンジ状により合わせて縛って仕上げています。
水洗い出来ますが、フリンジ部分が解けないように手洗い等でやさしく洗ってください。

色落ち・色にじみを避けるため、お湯は使わず必ず水で。その時塩を混ぜると色落ちがおさえられます。

洗濯用洗剤で洗うと、生地自体のベージュ色が落ちます。生地の色落ちを防ぐためには、頭髪用のシャンプーで洗うことをお勧めします。
イランの手染めコットン、ペルシャ更紗(ガラムカール)の洗濯前と後右側のように白っぽくなります。

ページトップへ